べっぴんさん (第42回・11/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第7週『未来』『第42回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すみれ(芳根京子)に届いた手紙は、「桜の咲く頃、帰ります」と書かれた夫・紀夫(永山絢斗)からのものであった。喜ぶすみれ、しかし栄輔(松下優也)の気持ちは晴れない。新しい店の名前は、すみれたち4人の名前から一文字ずつとり「キアリス」と名付けられる。すみれは栄輔に、これまで親切にしてくれてありがとうと、感謝の気持ちを伝える。神戸を見下ろす高台で桜を見上げていたそのとき、ついに紀夫が帰還する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
まえがき
年々少子化で総件数は微減してはいますが、この11月は平日も披露宴があるほど忙しいです。仕事があるのは嬉しいことですが、感想の投稿が遅れるのも気になります。さあ、前置きはこの位にして感想を書きます。
英輔とゆりの表情が、ちっとも"いい感じ"がしない
何なの、このアバンタイトル?紀夫(永山絢斗)からの手紙だってことがわかった時の栄輔(松下優也)と紀夫の安否を知った時の明美の表情は?あれ、どう好意的に解釈しても二人とも「あーあ、これでまた孤独なのは俺(私)だけかよ」って、不貞腐れているような演技。
その上、ゆり(蓮佛美沙子)まで「なーんだ」って感じの反応って、ちっともいい感じがしないのだが。これは、演技指導がおかしいのでは?
すみれと英輔は"心の不倫"をしたって解釈でいいの?
でもって、私が偏屈で捻れた見方しか出来ないからそう見えてしまうのだろうが。アバンとその後の英輔の言動などから、すみれ(芳根京子)と英輔は “心の不倫” をしていたって表現に見えたのだが。
これは最近の不倫ドラマブームに、脚本家が一枚のったと捉えて良いのだろうか?いや、すみれと英輔の不倫もどきの恋バナなんて、そもそも必要ないんだから、やはり、脚本家がブームにのったただけの、浅さかな手抜きに違いない。
一体、「坂東営業部」の再建って"何"をやってるの?
さて、「何なの、この本編?」のコーナーはまだまだ続く…
もう何度書いたか忘れた位に、五十八(生瀬勝久)と潔(高良健吾)が『坂東営業部』の再建のために今何をやっているのか描いて欲しいと書いたことか。しかし、ついにその願いも叶わぬまま、ゆりまで闇市での出来事を踏み台にして、『坂東営業部』の立て直し作戦に参加。
視聴者(私)は置いてきぼりだし、物語の連続性もなし。と言うか、正確には途中を端折り過ぎ。姉妹で当たった『あさが来た』の二匹目のドジョウを狙ってるのか、あれこれ書いておけばいろんな視聴者が食い付くとでも思ってるのか?そんな小手先のネタみたいなので楽しいなんて感じるのは一部なのに。
手紙から帰還まで、"一気に"描けば良いだけなのに…
そして、肝心のメインになる(はずの)ヒロインの話。今回が第46回で全151回として、来週には1/3を迎えることになる。「起承転結」で言えば「承」の真っ只中。どんどん盛り上がっている頃だ。そんな時に、「安否を知らせる手紙」を持ってくるのは、サプライズとしても、一気に弾みをつける意味でも、決して悪いことではない。
だから、それを最大限に活かすためにも、このまま、どんどん帰還までドラマチックに描くだけで良いのに、いつもこの脚本家は肝心な時に、茶々をいれる。今回も五十八たちのくだりを入れて、わざわざ自ら連ドラの連続性を無くす。恐らく、幸せな妹とだけではメリハリが無いからとでも思ったに違いない。
まさか、まず"結末"を描いて、後は行き当たりばったり?
この度の紀夫の帰還の描き方(全話の中での位置や大してドラマチックにしなかった)を見ると…。まさかとは思うが、第1回で取り敢えず最終週の「結末」を描いておいて、あとは行き当たりばったり的に、姉夫婦、妹夫婦、4人のクローバーを交互に描けば良いと思ってるように見えてしまう。
新店名「キアリス」ば、芸が無さすぎないか?
そう言えば、新しい店の名前が『キアリス』で、4人の名前の頭文字を組み合わせたものなのはわかるが、なぜこの順番にしたんだろう?
『スキアリ』は儲からなそうだし、
『キスアリ』は風俗店の看板みたいだし、
『アスキリ』は未来がなさそうだし、
『リスキア』は特に問題なさそうだが。
どうして『ファミリア』みたいに意味を持つ英単語にしなかったのか?ご本家への最大の配慮にしても芸が無さすぎないか?こんなところからも、脚本家の本作への本気度が私には伝わってこないのが、本当に残念。
あとがき
この際、脚本家の先生はたいそうお忙しいようですから、脚本協力なりを依頼したらどうでしょう。まだ、間に合いますよ。
ヒロインの夫が帰って来たんだから、明美も3組の夫婦のラヴラヴ生活に触発されて、誰か新たなイケメンと(英輔では明美が可哀想)結婚して、4組の夫婦二人三脚で子供服販売事業を成功させる物語にする手もありますよ。そうすれば、一気に朝ドラらしく明るくなるでしょうに…。と言うわけで、まだまだ期待します。
急いで書いたので、誤字脱字などあると思います(謝)
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
9
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第6週『笑顔をもう一度』
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べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
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第7週『未来』
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