カインとアベル (第5話・2016/11/14) 感想

フジテレビ系・月9『カインとアベル』(公式)
第5話『裏切り?策略?愛?引き裂かれる2人!!』の感想。
なお、原案:旧約聖書「創世記」第4章「カインとアベル」は未読。また、関連の映像作品も未見。
梓(倉科カナ)が隆一(桐谷健太)に100億円の出資は優(山田涼介)のおかげだと告げた。それは、隆一だけでなく頑張った優のためでもあったと言われた優の心は浮き立つ。一方、問題を解決したという隆一の言葉を頼もしく聞いた貴行(高嶋政伸)だが、日系ファンド社長・黒沢(竹中直人)の出資を取り付けたのが優だと桃子(南果歩)から聞く。そんな中、優は貴行の指名でリゾート会社社長との会食に列席。隆一は梓との結婚を急ぎ始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
物語が落ち着くべきところに落ち着いてきたと言う感じ…
前回で、金髪で兄に反発する若造が巨大ショッピングモールを成功させるドラマが終わり、第1話で何となく見えていた、父から寵愛を受ける兄とそれに嫉妬する弟が、“愛への渇望”“父に認められたい”と言う呪縛の中で、私生活や仕事の中で葛藤して、本当に大切なものを見出す話にきちんと戻ったと言った方が良いだろう。
意外としっかりと創り込まれてきた人間ドラマに…
英国屋でスーツを仕立て、茶髪から黒髪を戻しただけで、優(山田涼介)の心機一転を描くのなら、思い切って髪型もビジネススタイルにしたら良かったのに…と思うが。
そんな風な脚本や演出に多少の雑さや違和感はあるものの、拘った演出もあるし、登場人物たちの役割分担も明瞭だし、「新章」になってからの父と兄弟の関係や恋愛関係の運び方、そして俳優陣も結構がんばってる。
『月9』としてこの内容が受け入れられるかどうかは微妙な作風にはなっているが、全体としては、意外としっかりと創り込まれてきた人間ドラマに仕上げてきている。
4人目の演出/洞功二氏の気を衒わず品のある映像で魅せた
なんか、カット割りのサクサク感やゆっくりとしたズームアップの使い方、照明の自然な雰囲気など、間違いなく前回までと違った演出が、内容に合っていた。そう思ったら、演出家が公式サイトにも掲載されていない本作4人目の洞功二氏が担当していた。
洞氏は『独身貴族』で演出デビューして、『デート~恋とはどんなものかしら~』でも第6話、『恋愛あるある。』の内1話を担当した言わば最近独り立ちした演出家。なかなか音楽の使い方など気を衒わずに品のある映像が意外と良かった。もしかして、洞氏の演出が無かったら、昼メロに見えたかも?ギリギリセーフだ。
あとがき
こう言う作品になることが決まっていたなら、無理して『月9』枠で冒険せずに、木曜22時の『木曜劇場』枠の方が視聴者に受け入れられる可能性があったのではないでしょうか。山田涼介さん月9初主演の看板が欲しかったのだと想像しますが、今のフジテレビでは冒険し過ぎって感じます。
とは言っても、先週あたりから徐々に本作を楽しめているんで良いのですが。それに、“俳優・山田涼介” もさりげなくですが大人の芝居になりつつありますね。これは応援団?としては嬉しいこと。あとは、髪型とメイクをちょちょっといじったら見た目が演技に追い付くんですけどね。次回に期待します。
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