[読書] 魚はエロい〈オールカラー版〉 (瓜生 知史/著・光文社) 感想

『新・3大エロい水中生物調査会』に出演した著者の本
書店で、所謂タイトル買いをした本書。そして「まえがき」を読んで思い出した。2014年11月26日に、テレビ朝日系の深夜人気バラエティー番組『マツコ&有吉の怒り新党』内のコーナー『新・3大◯◯調査会』で、『新・3大エロい水中生物調査会』と題して出演されていたのが、著者の変なオジサン、瓜生知史氏だった。
更に「まえがき」には、事前取材で持ち込んだ多くの資料が「エロすぎて放映できません」と言われ、ソフトな資料だけが放映されてことを知った。それでも番組は興味深かったのだが、著者はその時に「エロすぎて」放映できなかった資料を、真面目な文章と合わせて紹介したのが本書だ。
魚たちが擬人化されて解説され、人間のエロ行動と重なる
とにかく写真が美しい。写真が小さいのが残念だが、記事と合わせて見ると本当に貴重な美しい資料であることが良くわかる。また、水中生物に関する雑学の分量にも驚くし、思わずニヤッとしてしまうような内容ばかり。
そして、文章は魚たちが擬人化されて解説されているから、実に生々しくエロくて笑えちゃう。そして、水中生物たちの普通の生態行動が、さらりと人間のエロい行動と重なっていくのが愉快なのだ。
『番外編R18ファインディング・ニモ』は、大人は必読
抱きつき交尾のカサゴ。まったり求愛するウツボ。求愛時にメスの顔めがけて放尿するエログロ性癖を持つメバル。2本の交尾器を持ち、「抱き抱え」でなく「噛み抱え」して交尾するサメ。
中でも性転換するクマノミの話は面白い。映画『ファインディング・ニモ』で描かれる生態系を、著者らしく『番外編R18ファインディング・ニモ』と題して、子供には見せられない内容に書かれている。もちろん、大人にはあんなファンタジー映画も視点を変えるとこう読み解けるのかと関心てしまった。
あとがき
タイトルの割りに内容は実にエロくて真面目なのですが、文体がオジサンのエロ話調なのが好みが分かれるところかも?また、専門的な記載も多いが、「エロ」の力はスゴイもので、エロい話仕立てになっているために、意外とすんなり楽しく読めちゃう。タイトルに興味を持ったら、読んで楽しめること間違いなしです。
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