べっぴんさん (第34回・11/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第6週『笑顔をもう一度』『第34回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すみれ(芳根京子)と明美(谷村美月)は、復帰した君枝(土村芳)と店を続ける。子供の夜泣きの相談に乗ったことをきっかけに、育児に詳しい看護婦の明美の知識を生かして、店でベビー相談室を開こうと思いつく。そんなある日、店に飾ってあるワンピースを、何度も店を訪れていた少女・美幸に着せてあげることになる。改めてその服の工夫に感心したすみれは、設計した良子(百田夏菜子)のことが気になり、会いにいくのだが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
あと1カットずつ、ゆりと忠一郎の表情が見えたら…
前回で突然に良くなった本作。とにかく一つのフレームにクローバーさんたちは3人までと、15分間にエピソードは3つまでを厳守すれば、かなり良いドラマになることがほぼ判明したのだが、それを守らないと折角の良いシーンもダメになる例が、早くも冒頭に主題歌明けに表れてしまった。
すみれ(芳根京子)が五十八(生瀬勝久)に宿題の答えを発表するシーンだ。ほら、鬼門の1フレームに4人だ。すみれにしては珍しく明るい表情で自信ありげに「ベビー相談室」の話をするすみれがに、まずゆり(蓮佛美沙子)が寄ってきて、忠一郎(曾我廼家文童)と3人が並ぶ。
生き生きと熱弁をふるうすみれがバストショット(胸から上の構図)で抜かれるが、この構図だと下手(画面左側)にずっと忠一郎の胴体だけがフレームインをしていて実に無駄。ここは、すみれにもっと寄ったサイズにして、ゆりと忠一郎の表情が見えるショットをあと1カットずつ入れたら良かった。
そうしたら、突然の五十八のすみれアゲには見えずに、家族愛、家族の協力、家族の見守りに見えたのに…。ちょっとしたことだが、編集って大事だぞ。
洋服の仕立て直しのシーンは、とても良かった
そして、本日2つ目のエピソードは所謂メインの話だ。クローバーさんは3人で、そこに近所の子どもが1人。これは良い人物配置。第三者の子どもを介入させたことで仕立て直しの作業が発生して、すみれと君枝(土村芳)と明美(谷村美月)の3人で、台詞で良子(百田夏菜子)のことにも触れたのは、実に自然な流れ。
その場にいない良子を含めて4人のキャラクターの違いを描き、それぞれの役割分担は明瞭にさせたのも良かった。こう言うシーンをどんどん増やしていけば、超が付くほどベタではあるが、ドラマとしてはよく仕上がっていくはず。この調子で進んで欲しいのだが…
話の腰を折ってる"良子と勝二の話"は整理整頓を望む…
さーて、本日3つ目のエピソードは、良子と勝二(田中要次)の夫婦の話。と言っても、実際は田中要次さんの存在感と演技力に頼り切った、あってもなくても良い話。だって、最終的に4人で仕事をやるのはわかっているのだから。僅か50秒のシークエンスだが、明らかに話の腰を折っている。
と言うか、残念ながら3つ目のエピソードから今回はぐずぐず状態。なぜ良子のくだりは話の腰を折ると感じてしまうのか。それは簡単。すみれも、君枝も、明美も、お店も、そしてゆりと潔まで、どんどん変化をしているのに、良子と勝二だけが変化していないから。
既に、洋服の仕立て直しとベビー相談室にまで話は進んでいるのだから、明美にご尽力頂いて、強引に手伝わせてしまえば良いだけのこと。そんな生き生きと働く妻の姿を見て勝二が心を改める…で良いではないか。もちろん無理矢理な展開ではあるが、折角変化中のドラマにブレーキをかけるよりマシではないだろうか。
あとがき
良子と勝二のくだりは、もう少し整理整頓した上で、まとめてどこかで描くとか、前述のように奇策で打破するかした方が良いと思います。でも、ここまで「商売」の話が進んできていますから、良子のくだりは次回で決着するかも。少なくとも土曜日までには四葉のクローバーが揃ってほしいです。次回に期待します。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
9
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第6週『笑顔をもう一度』
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べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
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