べっぴんさん (第33回・11/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第6週『笑顔をもう一度』『第33回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
すみれ(芳根京子)たちの店に来るお客さんはいつも同じ人たちに限られていた。そこで麻田(市村正親)は、客を増やすための対策を考えるべきだと提案。父の五十八(生瀬勝久)に相談すると、商売には最低でも3つの売り文句が必要だと示唆される。一方、入院していた君枝(土村芳)の容態は悪化していた。すみれと一緒に見舞いに行った明美(谷村美月)は、夫の昭一(平岡祐太)に、生きていくには希望が必要だと訴え…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「まずは、すみれ、明美、君枝をしっかり描く」が大成功
前回の感想の「あとがき」で “今回くらいの塩梅が一番良いのではないでしょうか。やはり4人の物語の序章の部分ですから、そこを敢えて3人にしてしっかりと描くのは正しい脚本と演出” と書いたが、今回は正にそれが功を奏した、そんな15分間だった。
麻田の見守りと五十八の指導 これが観たかった
また、些か唐突ではあるが、麻田(市村正親)が、客を増やすための対策を考えるべきだと提案し、すみれ(芳根京子)に相談を受けた五十八(生瀬勝久)が、商売には最低でも3つの売り文句が必要と教えるくだりこそ、「あさや」を始める決心をしてから描いて欲しいことだった。
既に商売をしている麻田が、すみれたちの商売を見守り、商売で大成功を収めた五十八が指導者として「商売のいろは」をすみれに託していく。これが観たかったのだ。こうなると、物語が一気にヒロインの商売にシフトして、俄然と面白さが増してくる。本来なら、値付けを忘れた初日からこれで良かったのだ。
3人で3つのエピソードで集中したら、一気に面白くなった
まあ、過ぎたことはしょうがない。しかし、ここ数日は良子(百田夏菜子)の出番を抑えて、君枝(土村芳)が「ベビーショップ あさや」に戻ってくるエピソードに絞り込んだのは良かった。そう、決して本作はのんびりしているわけでも、とんとん拍子に進んでいるわけでもないのだ。
丁寧な部分と雑な部分の差によって生じる “集中力の欠如” が、いろいろなものを曖昧に魅せてしまっていただけ。だから、前回もそうだが、クローバー4人でも、同時に描くのはすみれを中心にした3人に絞り込んで、エピソードもあれこれ同時進行させずに1つが済んだらまあ1つとした方が良い。
今回だって、五十八のすみれへの助言、明美(谷村美月)のおしめのアドバイス、そして明美の現場復帰と、エピソードは3つで、何れも同時進行させずに、1つずつ完結(すみれは3つ目の思い付いた)させて、実に良かった。
あとがき
4人をバランスよく描きたいのは理解できますが、やはり3人がベスト。今回のラストみたいな工夫で4人を描けば良いんです。そして何があろうと、すみれが中心のエピソードを入れる。これを守るだけで、少なくともヒロインに対する “物足りなさ” は無くなるはずです。いよいよ明るい兆しが見えてきましたね。
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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
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“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
9
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
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第3週『とにかく前に』
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第4週『四つ葉のクローバー』
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第5週『お父さまの背中』
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第6週『笑顔をもう一度』
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べっぴんさん "お嬢様"を言い訳にし過ぎたり、各エピソードの"配分"の悪さが、ドラマに今一つのめり込めない原因か?
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