べっぴんさん (第32回・11/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第6週『笑顔をもう一度』『第32回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
徹夜続きで完成させたテーブルクロスを依頼主の外国人夫妻に手渡すすみれ(芳根京子)と明美(谷村美月)。直接依頼を受けた君枝(土村芳)も礼を伝えられるが、その様子を夫の昭一(平岡祐太)に見られてしまう。事情を知った昭一は働くことを許すが、復帰した君枝は張り切りすぎて体調を崩し、倒れてしまう。医者に働くことを止められた君枝は、お見舞いにきたすみれと明美に改めて仕事を続けられないと告げ…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ドラマの"メインは3人"がちょうど良い
これを言っては元も子もないが、やはりドラマのメインは3人がちょうど良い。4人だと2:2の多数決で話が進まないし、5人だと物語が無駄に複雑になる。もちろん、本作のメインは4人組なのだから、今回のように常に1人は画面上は休みにしておいて、3人+お助け人事(4人を助ける周囲の人々)と言う人物配置が観易い。
実際、今回の15分間を見れば、良子(百田夏菜子)がいないだけで、話がギュッと引き締まるし、ストーリーもわかりやすくなったと、素直に感じなかっただろうか。倒れた君枝(土村芳)の病室を見舞いするシーンも3人でスッキリ。この場に不在の良子(百田夏菜子)もちゃんと日の丸弁当の回想で登場。これで良いのだ。
"3人で3つのエピソード"を今後の定番にしたら?
また、エピソードも、常連客で店が繁盛をし始めてるエピソード、君枝と夫の昭一(平岡祐太)の夫婦のエピソード、そして君枝の命のエピソードの3つ。
この「3つのエピソード」が良いのだ。2つじゃ対立するし飽きる可能性もある、4つ以上だと15分間ではぶつ切りにせざるを得なくなる。従って今回の “3人で3つのエピソード” を今後毎回の定番にしたら良いのでは?
ゆりと潔は程々に。共振してるのは姉妹でなく4人だから
また、今回は久し振りに五十八(生瀬勝久)はともかく、ゆり(蓮佛美沙子)と潔(高良健吾)の大阪組を挟まなかったのは大正解。
先日の五十八の闇市での啖呵を切るシーンでも、父の言葉の真意がヒロインのすみれ(芳根京子)の心にしっかりと届いているような描写があるならともかく、一見学者的にしか演出していない描写なら、メインのヒロインの商売の話の腰を折るだけ。
確かに、姉妹それぞれの生活が同時進行しているのは承知だが、だからと言って描かなくてはいけないなんて法則は無い。だって、この姉妹は互いに影響し合っているわけで無く、影響し合っているのは4人のクローバーたちなんだから。この辺が『あさが来た』と違うところでもある…
丁寧過ぎる部分と雑な部分の差が大き過ぎるのが問題
例えば、今回の病院で昭一が君枝の病状を医者から聞くシーンなんてのは、今回入れていいシーン。きっと病弱な君枝に今後何かが起これば、大切なカットになるだろうから。要は、今後の物語に影響するようなくだりやシーンや表情のアップだって、 “3人で3つのエピソード” を守りつつ積極的に入れるべきってこと。
問題は、脚本と演出が丁寧でとても良い部分と雑で無駄でしか無い部分の差が大き過ぎることなのだ。だから、無理に4人を並行・並列に描かずに3人の組み合わせで、じっくりと丁寧に見応えある作品にした方が良い。
あとがき
今回くらいの塩梅が一番良いのではないでしょうか。やはり4人の物語の序章の部分ですから、そこを敢えて3人にしてしっかりと描くのは正しい脚本と演出だと思います。前回から僅かながら良い方向になっているような気もします。
ただ、君枝の子どもがいつまでも裸足なのが気になります…。すみれ、靴下を履かせてあげて…
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/9114/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/443663470.html でも受付けております。