カインとアベル (第3話・2016/10/31) 感想

フジテレビ系・月9『カインとアベル』(公式)
第3話『超緊急事態!最大のピンチを乗り越えろ』の感想。
なお、原案:旧約聖書「創世記」第4章「カインとアベル」は未読。また、関連の映像作品も未見。
隆一(桐谷健太)の恋人が梓(倉科カナ)だと知った優(山田涼介)は、動揺しながらも2人を祝福する。貴行(高嶋政伸)も2人の仲を祝い、隆一が懸案のタイ・バンコクの都市開発を軌道に乗せられれば、次期社長として次の株主総会で推すという。一方、優と梓が携わるアウトレットモール計画では、施工を行うゼネコンの競争入札の準備が進んでいた。そんな中、社に建設地の地元有力者・兵頭(イッセー尾形)が現れ、提案を持ち掛ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
兄と弟の描き方がチグハグだった第1話に逆戻り
演出家に、早くも3人目の谷村政樹氏が投入された第3話。前回は第1話のチグハグさを少し改善して良い方向に進むと思いきや、今回はまた第1話に逆戻りって感じ。細かい部分を言えば、普通の会社なら有り得ないとか、弟の問題解決のくだりが短絡的とかあるのだが、今回はもっと根本的な部分が気になった。
弟が頑張る"お仕事ドラマ"だけで成立しちゃってる
原作は未読だが、事前情報によれば「父から寵愛を受けるデキる兄に嫉妬する弟が頑張る話」らしい。だとしたら、兄弟を描かざるを得ないのは百も承知だが、残念ながら弟の仕事のくだりだけで、何とか混沌とする弟が頑張る “お仕事ドラマ” になっている。まあ、仕上がりの程度は別にして。
その分、兄のくだりが貧弱に見えてしまう。いや、現状なら兄のくだりは無くても、父と弟で成立しちゃってる。なのに、強引に父親目線での兄と弟の比較を入れるから、益々兄のくだりの意味がわからなくなる。
方向性だけでも示した方が無難 興味が湧く可能性はある
次回は第4話だが、最終回のために折り返す前に、何となく本作が進むべき結末とまでは言わないから、方向性だけでも示した方が無難。兄が崩壊するのか、女と三角関係になるのか、弟が父を見返すのか。何度も良いから、表現した方が良い。先が見えれば、興味が湧く可能性はまだある。
とにかく、現状の茶髪の御曹司・優(山田涼介)が会社の巨大プロジェクトの渦に揉まれながら成長していくドラマに方向転換した方が良さそうな状況からは、抜け出した方が良い。
あとがき
次回は、どうなるんでしょう?個人的には弟の話を “お仕事ドラマ” として、もっとしっかりと創り込んだ方が良いと思いますが、兄が失踪したとなると、話は更に高田総合地所株式会社や高田家と言う大きな舞台になって、何を描きたいのか迷走しそうです。脚本家も演出家も、ここらが最後の踏ん張りどころだと思います。
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