天晴! 『逃げ恥』のスタッフ!! 「恋ダンス」は「みくりの妄想ミュージカル」だったとは!!!

面白い作品をつくるスタッフの"思考回路"が見えてくる
当blogでも、第1話から絶賛中の新垣結衣さん主演の連続ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系列、毎週火曜22:00~)で、なるほど面白い作品をつくるスタッフはこう言う思考回路でドラマをつくるのだと、改めて感心させられた。それがこのニュース…
新垣結衣の可愛さに悶絶「恋ダンス」は「みくりの妄想ミュージカル」だった
http://news.mynavi.jp/news/2016/10/27/423/
峠田浩プロデューサーは、自身初のプロデュース作品である連続ドラマ『コウノドリ』(2015年10~12月放送)の時から、出演者でダンスをしたいという思いがあったそうで、本映像は「みくりの妄想ミュージカル」をテーマに手がけたという。
「僕の好きなドラマは、キャストやスタッフがドラマ作りを本当に楽しんでいて、最後の一瞬まで遊び心とエンターテイメントを詰め込んでいた記憶があった」と言うが、出産をテーマにした社会派作品である『コウノドリ』の作風にダンスのエンディングは不似合いなことから、「ぜひ次の作品の時に」と誓っていたそうだ。
目指せ! 目と耳と体で楽しめる極上の娯楽作品を
ドラマ『コウノドリ』は、周産期医療の現場での「命の物語」と「産科医療従事者の仕事の物語」が見事に凝縮された人間ドラマだった。
更に、産婦人科医で、謎のジャズピアニスト “ベイビー” と言う主人公のキャラクターを巧みに活かして、映像と劇中挿入歌(ピアノのインストだが)を合体させ、目と耳の両方で楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっていた。
そして、ついに峠田浩プロデューサーは、本編映像とエンディングテーマ曲とダンスを合体させ、視聴者に目と耳と身体で楽しめる極上のエンターテインメント作品を創り上げようとしている。
不思議な2つの"マシーン" カメラとテレビの魔力
さて、カメラとテレビと言う2つの “マシーン” は実に不思議なもので、カメラは被写体の内面まで撮影し、テレビはそれをありのままに映し出してしまう。だから、撮影現場にいなくても、撮影現場の雰囲気がお茶の間に伝わってくる。そんな体験をしたことはないだろうか。
更にこの2つの “マシーン” の不思議なのは、キャストやスタッフがドラマ作りを本当に楽しんでいる時と、やっつけ仕事の時だけ、まるで「○か×」の記号のテロップが薄っすら映りこんでいるかのように、きっちりと見せてくれる。皆さんも、良くも悪くもそう感じるドラマに出会ったことあるはずだ。
最後の1秒まで視聴者を喜ばす工夫に満ちた『逃げ恥』
引用を繰り返すが、私もこの峠田氏の意見に強く共感する。
「僕の好きなドラマは、キャストやスタッフがドラマ作りを本当に楽しんでいて、最後の一瞬まで遊び心とエンターテイメントを詰め込んでいた記憶があった」
今でこそインターネットの普及で撮影現場の状況など、SNSで放送局側が積極的に発信する時代になったが、少し前は週刊のテレビ情報誌とワイドショーくらいしか撮影現場の情報なんて手に入らなかった。それでも、前述の2つの “マシーン” のお陰で、キャストやスタッフがドラマ作りを本当に楽しんでいるのがわかった。
そして、わざとらしい本編のCM跨ぎや、取って付けたようなエンディングテーマを聞かされ、ほぼ来週のあらすじを見せられてしまったようなお粗末な予告編にうんざりするような作品もあった(今もあるが)。
しかし、私が好きなドラマは、あざといことは一切せずに、出し惜しみなどもせず、全力勝負で最後の1秒まで視聴者を楽しませる工夫に満ちた作品だ。『逃げるは恥だが役に立つ』には、それがある。
"妄想"が、小さな世界のお話を解放的に魅せる
削られる予算とタイトな撮影スケジュールの中で、屋外ロケとスタジオセットの切り替えも大変だろう。特に本作は、「契約結婚」と言う小さな世界の物語に閉塞感が出ないように、屋外と屋内のシーンが交互に描かれたりと、開放的に魅せる工夫がたくさん施されている。
それの一つが「妄想」なのだ。「妄想」は実に自由、どこまでも壁が無い。だから開放感を創出するには最高のシチュエーションだ。本作の森山みくりと津崎平匡も「妄想」することで、真面目だけれど心のどこかで自由を求めているキャラに見えている。
そして、「恋ダンス」が「みくりの妄想ミュージカル」と言うから大いに納得できる。やはり、つくり手が視聴者の方を真っ直ぐに向いて作られているドラマが楽しいし面白いのは当然ってことだ。
あとがき
あのダンス、妄想だったんですね。それも、みくりの。こう言うアイデアとセンスも秀逸ですね。次回の第4話も楽しみです。おっと、ここに書いた作品の解釈は 妄想 でなく想像です…
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
逃げるは恥だが役に立つ(1) (Kissコミックス)
[まとめ買い] 逃げるは恥だが役に立つ(Kissコミックス)
逃げるは恥だが役に立つ コミック 1-7巻セット (KC KISS)
恋 (初回限定盤) 星野源
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/9063/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
- 関連記事
-
- Chef~三ツ星の給食~ (第3話・2016/10/27) 感想 (2016/10/28)
- ドクターX ~外科医・大門未知子~[4] (第3話・2016/10/27) 感想 (2016/10/28)
- 天晴! 『逃げ恥』のスタッフ!! 「恋ダンス」は「みくりの妄想ミュージカル」だったとは!!! (2016/10/27)
- べっぴんさん (第22回・10/27) 感想 (2016/10/27)
- 地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 (第4話・2016/10/26) 感想 (2016/10/27)