べっぴんさん (第19回・10/24) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第4週『四つ葉のクローバー』『第19回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
外国式のおしめを作って売ろうと考えたすみれ(芳根京子)は、育児に詳しい看護婦の明美(谷村美月)に作り方を教えてもらおうとするが、昔の因縁を理由に断られてしまう。さらにおしめに必要な良質の布も手に入らないと言われ、すみれは考えの甘さを思い知らされる。それでも諦めないすみれは、義兄の潔(高良健吾)に生地の調達を相談する。その帰り、女学校時代の親友・良子(百田夏菜子)の消息を知り……。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
確実にドラマが動いて、良くなってるのは大いに認める
先週の土曜日には明美(谷村美月)と再会、今回は良子(百田夏菜子)と再会。と、確実にドラマが動いているし、裁縫教室?が次なる一歩へ前進する兆しが見えてきて、良くなってるのは大いに認めるところ。このまま進んでくれることを期待するのは山々なのだが…
最後まで気になった、すみれの一人歩き
そんなことよりも、最後まで気になったのがすみれ(芳根京子)の一人歩き。確か、以前にも注意されたような気がするが、今回は中盤でチンピラに絡まれて潔(高良健吾)から「ほんまに気を付けな」と注意された。
にも関わらず、直後のシーンではしていなかった手袋をして一人歩き。すみれは手袋するとキリッと目を光らせて歩けるのだろうか。
そして、終盤では、大人の女性の一人歩きですら危険だと注意されたのに、今度は赤ん坊を背負って一人(二人か?)歩き。女中の喜代(宮田圭子)は今頃何してる?って感じ。まあ、良子探しは日を改めたと解釈しても良いのだが、だとしてもここまで15分間に一人歩きが続くと気になってしょうがない。
女中役との撮影スケジュールが合わないなら、すみれが喜代の付き添いを断るカットだけ撮って、こんな時こそ、「すみれは、居ても立っても居られなくて…」と語りで補強したら良いのに…
以降は、ネタバレサイトや関連書籍で先を知ってる人は、全く読む価値無しのコーナーです。「あとがき」まで飛ばして下さい。せっかちオジサンによる「根拠無き今後2週間の展開予想」に興味のある方はどうぞ。
第1回から全話を見直して気付いたこと
突然だし今更なのだが、いろいろ思うところがあって、第4週目に入る前に本作を第1回から全話を見直してみた。ちなみに我が家には録画データがないから、朝ドラ大好きな知人の力を借りた。持つべきものは良き友だ。
そこで気付いたことが2つある。1つは 第1話で20周年を迎えた『キアリス』と言いう店名。これ、君枝、明美、良子、すみれの頭文字に由来しているのだろうか。順序はよくわからないが。
今週は本作にとって、たいへん重要な週になる
そこで考えた。土曜日(10/22)に放送された予告編にこの4名が登場していたことから、やはり今週は本作にとって、たいへん重要な週になることは間違いなさそうだってこと。
となれば、今週の着陸地点は “すみれと明美の和解への第一歩” であり、最大の見せ場は “かつての敵キャラが紆余曲折の結果、頼もしい味方になる過程の序盤戦” になるはずだ。「第一歩」「序盤戦」と書いたのは。この “和解劇 ” 、1週間で終わらすにはもったいないからだ。
先週迄は、大幅に路線変更のための"巧みな助走"か?
今こそ、これまでの性急な展開から “じっくり路線 ” に変更すれば、実に連ドラとしてはドラマチックだし、朝ドラらしい痛快さや微笑ましさも醸し出せるのでは?きっと脚本家は、この起業するまでの「章」で最大の見せ場になる “過程” を今までと大幅に異なる構成で攻めてくるはずだ。
だって、「進みが早い」「退屈」等の世間の声がありながらも(多分、想定内だと思うが)主人公の出産と戦後までは、敢えて美しい映像をメインに、ポートレート写真のアルバムをめくるような軽快なタッチで描いてきたのは、第4週から大幅に路線を変えるための “巧みな助走” として捉えると納得がいくからだ。
朝ドラらしい"じっくり路線"に期待…
今回の序盤でのすみれと明美の辛辣なやり取りや、女中との会話なんて正に “じっくり路線 ”。主人公が自分の甘さを知り反省し、明美に子育てに必死であることや「必要とされているモノを必要としている人のためにに作りたい」と訴えて、そんなすみれの変化に明美が西洋式おむつの作り方を教えて小休止…
週の中盤は、君枝と良子とすみれで、戦後の子育ての難しさや辛さの共有を通して、友情を深めるくだり。エイミーから代々着られるような “べっぴんさん” な子供服の発注を請けて、すみれが君枝と美子に協力を仰ぐなんて流れが朝ドラらしいだろうか。
そして、週末には何故か明美がすみれの前に姿を見せて終了。本当の和解に至るまで、雪解けの過程は第5週で芳根京子さんと谷村美月さんの若手演技派女優の競演なんてことになれば、一気に盛り上がるのではないだろうか。
あとがき
やはり、少し全体的に暗いのが受け入れられ難いのでしょうか。芳根京子さんのファンもおとなし過ぎて期待と違ったかも。でも、私は朝ドラのヒロインだから明るい方が相応しいとか、ながら視聴に最適なようにわかりやすい作風が良いとは、思いません。
ただ、土曜日から演出の雑さを感じるようになったのが気になります。展開が多少のご都合主義だとか、進みが速いのは「それは意図的な作風」として捉えることは出来ますが、演出が雑なのは頂けません。俳優さんもかわいそう。がんばれ、演出の梛川善郎さん(第1,3週)と安達もじりさん(第2,4週)。
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ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
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