べっぴんさん (第17回・10/21) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第3週『とにかく前に』『第17回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。


手作りのものを作って売り、生計をたてようと考えるすみれ(芳根京子)だが、趣味の手芸品はなかなか売れない。近所の母親たちに商品の作り方を教えるも、戦後の厳しい状況下で金を得ることはできなかった。あきらめようとするすみれを靴屋の麻田(市村正親)、姉・ゆり(蓮佛美沙子)と義兄・潔(高良健吾)、友人の栄輔(松下優也)らが支えるのだが……。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

久し振りに、紀夫を安否を心配するすみれが描かれた

おお、今回のアバンタイトルの終盤で、久し振りに紀夫(永山絢斗)を安否を心配するすみれ(芳根京子)が描かれていた。実は、今週から物語が丁寧に動き出したから、「家族」の物語として紀夫の存在が薄かったのが気になっていたのだ。やはり写真だけでなく、こうして台詞で度々登場させるのは大事なことだ。

潔と亡き父・正蔵の回想シーンの切り返しも良かった

主題歌明けの潔(高良健吾)と亡き父・正蔵(名倉潤)の回想シーンの切り返しも良かった。どうしてもお嬢様気分が抜けない妻のゆり(蓮佛美沙子)に「泥水啜ってでも頑張るんや」と力強く励ます潔。その潔の原動力が、生前の正蔵の「お嬢様方を何があっても守るんや」の遺言であり、野上家の家訓。

ここで、この回想を入れてきたのは、意外といいタイミング。潔がすみれを「小嬢ちゃん」と呼び、大切に接する意味が再確認できたから。この辺も第2週までの拙速さで描写不足を何とか補足しようしているに違いない。

とにかく、第2週までの名シーンをどう料理するか、これは本作の大きな課題であり “らしさ” にもなるからよく見ておく必要があるし、楽しみポイントでもある

コミカルにしたいのはわかるが、なぜ"熊"なの?

中盤で物語はすみれへ移行。まだまだ商売っ気がないすみれ。この辺は前作のように自分に近づいてきた味方を利用してすぐに金儲けとならないのが良いところ。やはり、応援したくなるヒロインは、若い頃から「拝金主義」丸出しでは困るから。

ただ、裁縫指導のお礼に「木彫りの熊」はどうだろう?まあ、前回の「臭い」と同様に近所の主婦たちとのやり取りは、コミカルに描きたいようだし、事実ぎりぎりコミカルには見えはするが、熊…。確かに生活苦は表現できるが、せめて人形とか食器あたりで良かったような…

靴職人の麻田が登場すると、ドラマがグッと引き締まる

でも、シナモンティーのくだりから、一気に巻き返してきた。先の木彫りの熊で世間の「一般人の性格の苦しさ」を知ったすみれが、自分の商品が「贅沢品」で自分さえも買わないことに気付いて落ち込む。この辺は実に丁寧。で、間を空けずに麻田(市村正親)がすみれを諭す。

とにかく、靴職人の麻田が登場すると、グッと朝ドラらしくなるし、ドラマが引き締まる。今回の「人生」の話も実に納得できる話。何かをすることからしか何も始まらない。それを仕事をする背中ですみれに教えた。「ものづくり」のドラマらしい良いシーンだった。

はなの語りは、すみれへの"語り掛け"に統一すべき

はな(語り)「笑顔に変える力をくれる人が、
       前に進む力となってくれる人が、
       勇気をくれる人たちがいる。
       それが、人生の宝なのですよ。
     ※     ※     ※
はな(語り)「頑張れ、すみれ…」

若干、最後の「すみれ…」が朗読調が残っていたのも気になるし、このナレーションの背景映像の構成も気になるが、前回の感想で書いた通り、ナレーションは娘への亡き母からの語り掛け口調の方が良いと言うのが、ここで証明された。

個人的にはもっと強く支えるような口調がベストだが。『ごちそうさん』の “ぬか床” よりはマシだが…。

それに、すみれがいつも持ち歩いている写真入れ。誕生直後のさくらと結婚式でのすみれと紀夫の写真が入っているが、直前に登場した小さな額に入っていた娘たちの幼き頃の坂東家4人の写真のようなものが入っていても良いかも。その方が、映像的に「家族」「夫婦」「親子」が “人生の宝” って象徴的に描けるから。

あとがき

やはり、はなの語りは、すみれへの「語り掛け」に統一した方が断然に良いですね。特に、この撮影当時はまだ芳根京子さんが「坂東すみれ」を掴み切れていない感じがするので、その演技を補強する意味でも、語りを天国の母からの「支え」にしたら良いと思います。編集で変更できるのですから、やるべきです。

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坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 (中経の文庫)
ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上


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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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第2週『しあわせの形』
7 8
“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
9
「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
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第3週『とにかく前に』
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熊>『べっぴんさん』第17話

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