地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 (第3話・2016/10/19) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(公式)
第3話『毒舌&型破りな校閲ガール!理不尽ルールに物申す』の感想。
なお、原作小説の宮木あや子氏『校閲ガール』シリーズは未読。
悦子(石原さとみ)は、モデル候補の幸人(菅田将暉)が覆面作家の是永是之だと知って驚く。そんな中、茸原(岸谷五朗)から、米岡(和田正人)の仕事を引き継ぐよう言われた悦子は、好きな作家の作品は思い入れが強過ぎて逆にミスをしがちなことから担当しないのがルールだと聞かされる。米岡は著者・真理恵の大ファンだった。程なく、悦子を自宅に招いた真理恵が、付箋の指摘に感動したと話すが、悦子は身に覚えがなく…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
衣装さんの"仕事"が光る
回が進む毎に悦子(石原さとみ)が、見た目以上に思考回路は真面目で校閲の仕事にも向いていることが描かれ、悦子のキャラが成長しているために、それと共に悦子のモデル風ファッションが派手になっていくのは、校閲以外の本作が描く “オシャレ” にも繋がっていて、衣装さんの仕事が光る本作。
悦子の米岡への"この一言"で描き切った脚本は良かった
ただ、中盤で作家に校閲を褒められるくだりが登場して、若干ワンパターン化の兆しもなくはない。してるので、ちょっと内容的にマンネリの瀬戸際に来てますかね。ただ…
悦子「好きだから出来ることってあると思うけどなあ」
悦子の米岡(和田正人)へのこの一言を物語の軸に最後まで描き切った脚本は良かった。
演出が、佐藤東弥氏から小室直子氏に交代
それよりも、全体的にこの第3話の雰囲気が良かった。クレジットを見ると、これまでの演出担当の佐藤東弥氏から小室直子氏に交代していた。小室氏は『地獄先生ぬ~べ~』『掟上今日子の備忘録』『怪盗山猫』を担当した演出家。
以前の佐藤氏は、第1話と言うのもあるが、若干物語重視、キャラの説明や話を進めることを前に押し出した演出だった。しかし、小室氏の演出は全体の世界観の統一、全員の雰囲気のまとめ役って感じ。
登場人物たちの"一体感"を重視した演出が成功
実は、今回の物語は「校閲」と「ファッション」と言う似つかない2つのキーワードを1つに融合させようと言う、ちょっと無理矢理でもあるが、成功すれば正に『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』を描ける大切なストーリー。それを話を進める演出でなく、登場人物たちの一体感を重視した演出で描いた。
そして、その演出は成功したと言って良い。ちゃんと主人公の特徴や才能を掘り下げた上に、成長も描いた。更に、校閲部、特にこれまで敢えて隠していた藤岩(江口のりこ)の人間性をパーッと開かせた。公式サイトには2人以上の演出家がいると書かれている。演出家による違いも、今後の楽しみになりそうだ。
あとがき
ラストも後味の良いドラマでした。主人公のオシャレ番長的な要素と「校閲」がどう絡むのか心配でしたが、どうやらそんな心配は無さそうです。まだまだ好みの問題は多くはらんではいますが、連ドラとしては主人公の成長もあり、物語も先が読めない面白さもあり、次回も期待できそうです。
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