地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 (第2話・2016/10/12) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(公式)
第2話『毒舌&型破りな校閲ガール!張り切り過ぎて大失敗』の感想。
なお、原作小説の宮木あや子氏『校閲ガール』シリーズは未読。
悦子(石原さとみ)は、作家・是永是之の小説の初校に苦しむ。編集者の貝塚(青木崇高)はそんな悦子に、是永の経歴を話す。一方、森尾(本田翼)は、モデルとしてスカウトした幸人(菅田将暉)を編集長の亀井(芳本美代子)に引き合わせる。そんな中、悦子は人気主婦ブロガー・亜季(ともさかりえ)が節約術をつづった初の書籍を校閲。その節約術に賛同した悦子が自分の知る節約ネタを書き添えると、亜季が悦子に会いたいと言い…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
主人公らしさを"言動"でちゃんと見せた
悦子「ホントかどうか確かめたいんだよね」
序盤で、ポンプ式のシャンプーのポンプの付け根に輪ゴムを巻くことで、1回の使用量を節約できると言うブログ本の記事の “真相” を確かめるために実験をする悦子(石原さとみ)の台詞だ。何気ないシーンのさらりと過ぎる台詞だが、主人公らしさを言動でちゃんと見せた良いシーンだ。
主人公の大失敗を描いて、大正解
さて物語は、前回とガラリと変わって主人公の大失敗を描いてきた。やはり、この位に大きな失敗を描かないと、ここまで強烈なキャラの変化や成長は描けない。その意味では、この方向で大正解。
更に、悦子が落ち込んでいる姿が多かったため、第1話でウザすぎた悦子のキャラが抑え気味(ウザい悦子の出番が少ないこともあるが)になって、落ち着いて観られるドラマになったのも、悦子のウザさが多少薄まったって好感度が高まったのは、正に悦子の怪我の功名だ。
もっともっと「主人公の大失敗」に魅せないと…
ただ、残念なのはストーリーそのものの中心が「校閲者の失敗」になっていたこと。確かに校閲部を描いた「お仕事ドラマ」だから間違ってはいない。しかし、中盤の校閲部全員で自身の失敗談を語った時点で、主人公が埋没した。やはり、ここはもっともっと「主人公の大失敗」に魅せる必要があった。
結局、この主人公の特徴は、序盤のポンプの節約術で描いた “真実への探求心の強さ” と合コンで描かれたオシャレ好きと、第1話で描かれた夢がファッション誌の編集者と言う以外は、ウザいだけ。ならば、もう少し悦子の好感度が上がるエピソードを盛り込んで、応援したくなるキャラにする工夫が欲しい。
あと、大人の事情やら今後の展開があるのだろうが、ちょこちょこと挿入されるモデル話や恋バナって要るのだろうか?その尺を悦子の好感度アップと個性付けに費やした方が作品に取って有効では?
あとがき
実際に校閲を仕事にしている人たちや出版業界からは「校閲が事実と違う」と異論が出ているようですが、私は少なくとも「校閲」と言う仕事が「編集」とは違うことは伝わっているお仕事ドラマになっていると思います。あとは、恋愛要素が必要かどうか。第2話までどうでも良いなら、いっそフェードアウトしても良いような。
とにかく、「地味にスゴイ!」を描きつつ、主人公とお仕事の両方のバランスを良く描けば、もっと面白くてためになる連ドラになりそうな気がします。次回に期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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