「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?

「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?
※画像はすべてフジテレビオンデマンド(FOD)より無断キャプチャ

10/8(土)朝5時放送の『新・週刊フジテレビ批評』で

10月8日(土)朝5時放送の『新・週刊フジテレビ批評』で、境治氏(メディア・コンサルタント)と石松俊之氏(ビデオリサーチ テレビ・メディア分析部長)がゲスト出演し、10月から同社で始まった新視聴率調査 “総合視聴率” について興味深い話をしていたので、少し書いてみる。

夜4時間の内で38分、能動的に録画して見ている人がいる

「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?

もう皆さんのそうしていると思うが、テレビ番組の録画視聴が増えている。番組で紹介されたビデオリサーチ社のデータのよれば、2015年では平均38分間も録画再生で見ているそうだ。

リアルタイム視聴の373分(6時間13分)に比べれば、タイムシフト視聴の38分は約1/10だが、まず1日に6時間超もテレビを見ている人は、基本的にずっと家にいる人(性別や年齢層は後述する)だ。

朝のニュース番組や朝ドラや昼の情報番組など、テレビのスイッチは入っていてもじっとテレビの前で座って見ているわけで無く、何となく見てる時間が多いはず。もちろん、録画が苦手なお年寄りも多いと考えると、38分は夜のゴールデン・プライムタイム(19時から22時台)と言うことになる。

となると、夜の4時間の内で38分も、言わば能動的に録画をしてまで見ようとしている人がいるってこと。これ全世帯がと置き換えると、ざっくり約1時間分は何らかの番組を毎日録画して見ていることになる。この数字がこれまで視聴率に反映されてこなかった方が不思議ではないだろうか。

"テレビのおばさん化""テレビの若者離れ"は改善される?

「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?

では、前述のテレビがどんな世代の割合で見られているかを、番組のデータで見てみる。この15年で、50歳以上(業界用語でF3M3層)が34.0%から45.6%に増えている。一方で、所謂「若者層」と言うべき、19歳以下と20~34歳(F1M1層)は44.3%から30.6%に激減している。

これによって「テレビのおばさん化」「若者のテレビ離れ」が起こっていると主張するのが先述の境治氏だ。世帯内の約半分を占める50歳以上男女と言っても、昼夜を通して在宅率が高いのは50歳以上の女性(F3層)だから、どうしてもスポンサーはF3層のウケを意識するのは当然だ。

もちろん、50歳未満の層向けに番組を作れば視聴率は取れるが、19歳以下と20~34歳ではウケる番組が違うのは明らか。だとすると全体の1/3にも満たない「若年層」向けの番組は作るだけ取り越し苦労になる可能性が大きい。だから「テレビのおばさん化」がどんどん進むと言う論理だ。実に理に適ってる。

『月9』の"おばさん化"に歯止めがかかるかも?

「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?

この「テレビのおばさん化」に歯止めをかけるのが、新視聴率調査 “総合視聴率” と業界の期待が高まる。番組中で紹介されていた例として。『月9』は「若年層」の多くが見ておりSNS上でもかなりの話題に上がっているのに、視聴率はそれほどでもない。

「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27% 新視聴率調査でテレビのおばさん化に影響を与えるか?

こうなると、スポンサーは視聴率欲しさに50歳以上の女性(F3層)向けに内容をいじるしかなくなってしまう。しかし、少なくとも「若年層」がタイムシフト録画視聴をしていると言うデータがあれば、『月9』が若者向けになる可能性があるってわけだ。

朝ドラ視聴者の約3割 時計代わりや習慣でなく"能動的"

この記事を書いている時に、こんなニュースが飛び込んできた。実に、タイムリーなので紹介したい。

「べっぴんさん」初回“総合視聴率”は27%、ビデオリサーチ社が新調査開始
     http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/10/12/kiji/K20161012013522470.html

テレビ視聴率を調査するビデオリサーチ社が10月から新たな視聴率調査を開始。これまでのリアルタイムでの視聴率に加えて、放送から録画機器などで7日以内に視聴した「タイムシフト視聴率」を導入。

リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率のいずれかの視聴を調査した「総合視聴率」も集計し、視聴形態が多様化する現在に合わせた視聴率調査を目指している。

10月3日放送分からのデータが12日、発表され、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜前8・00)はリアルタイム視聴率が21・6%、タイムシフト視聴率が7・1%、総合視聴率が27・0%だった。

リアルタイム視聴が21.6%に対して、タイムシフト視聴が7.1%は意外に大きな数字ではないだろうか。『べっぴんさん』の第1話を観た視聴者の内、約26%の人が「時計代わり」や「習慣」でなく “能動的” に観ているってことだから。

この “総合視聴率” が混沌とした今のテレビドラマ界に一石を投じる役目を果たすのを期待したい。いや、少なくとも朝ドラを能動的に観ようとしている視聴者がこんなにいることをNHKに伝えたい。そして、真面目に楽しい朝ドラを作ってもらい。

あとがき

これからは、「べっぴんさん、第1週平均視聴率20.0%だが、7日から18%台と大台割れ」なんてニュースを読む時は少し考えようと思います。そして、このようなニュースの記事には、送り手が少なくともそれがリアルタイム視聴であることを明記すべきだとも思います。とにかく新視聴率調査 “総合視聴率” に注目です。

なお、『新・週刊フジテレビ批評 The 批評対談 2016年10月8日放送 視聴率が変わる!?テレビはどうなる?』は、フジテレビオンデマンド(FOD)で視聴可能です。下記のリンクから飛べます。
http://fod.fujitv.co.jp/s/genre/information/ser3202/3202110055/

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第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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“視聴率=作品の質”か? 「べっぴんさん」視聴率18%台と7日から大台割れ
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