映画「ジェイソン・ボーン(字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ざっくりストーリー
何年もの間、世間から密かに静かに暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の前に、CIAの同僚だったニッキー(ジュリア・スタイルズ)が姿を現す。ニッキーは、CIAが世界中の情報を監視・操作することを目的にした極秘プログラムが始動した事実を告げ、更にボーンの過去にまつわる「衝撃の事実」を明かす。
そして、再び動き出したボーンの追跡を任されたCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、彼を再びCIAに取り込めるのではないかと画策する…
第5作目は、"9年間の沈黙"が観客にズシリと圧し掛かる
マット・デイモンが、記憶を失った最強で孤独な暗殺者ジェイソン・ボーンに扮する人気スパイ・アクションのシリーズ第5作。
『ボーン・アイデンティティー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』の3部作を手がけたポール・グリーングラス監督とデイモンが、9年ぶりにシリーズ復帰し、ボーンの新たな戦いを描いた本作。
本作がシリーズ化されているドラマ的な意味は大きい。数年毎に続編が作られ、その時代に合った世界情勢やIT技術などを上手く取り入れているから、劇中の出来事が単なる絵空事ではなく、「もしや、わが身にも?」と言う現実味がビシバシと伝わるからだ。
更に、今作は「俳優デイモン×グリーングラス監督」コンビの前作から9年が経過している。と言うことは、ボーンはこの9年間世界のどこかでひっそりと暮らしていたと言う思い現実がおのずと描かれ、観客にズシリと圧し掛かってくる。シリーズのファンなら、これだけでも本作を見る価値は十分にある。
米産マッスル車両の超絶なカーチェイスと筋肉質のボーン
映像としては、とにかくカーアクションがスゴイ。前半の♪盗んだバイクで走り出す♪街の高低差や窮屈さ巧みに活かしたアクションや、前3作は比較的旧車だったのに対して、今作は結構新しめSWATの装甲車ダッヂ・チャージャーとフォード・マスタングのアメリカ産マッスルカーの超絶なカーチェイスは、後半で尺もたっぷり見応えアリ。
また、ジェイソン・ボーンの大きな魅力である「知性と戦闘能力」も、今作は上半身の筋肉をバッチリ見せたりと、明らかに第二章の始まりの雰囲気。しかし、物語の根幹は、ボーンがトレッドストーン計画に参加することになった経緯の真実をボーン自身が探っていくくだり。ここは是非劇場で確かめて欲しい。
前作よりも、ハリウッド映画的で 派手&ゴージャスだ
更に、本作は映画的に前作よりもハリウッド映画的な派手さやゴージャスさが目を引く。例えば、俳優陣で見てみると。先日当blogでも感想を書いた『エクス・マキナ』を始め『コードネーム U.N.C.L.E.』『リリーのすべて』等に出演し、今や乗りに乗ってる女優アリシア・ヴィキャンデル。
今や日本では缶コーヒーのCMで有名な大物俳優トミー・リー・ジョーンズ、『オーシャンズ13』のヴァンサン・カッセルなど、これまでの若干地味なキャスティングからも脱却してる。やはり、新章を期待せざるを得ない。
あとがき
本作は過去3部作の総集編であり、第2章への布石でもあります。従って初めて観る人は過去3部作に興味が湧くでしょうし、シリーズのファンは懐かしさと新章への期待に胸高まるはず。本作を “観客と物語にとって、過去と未来の架け橋的な位置付け” として捉えると、間違いなくシーズン2が観たくなる作品です。
全体は、過去3部作を鑑賞済みでないと、楽しめない仕上がりにはなっていません。ただ、出来れば予習をしたいと言う方は公式サイトに「ボーンシリーズの記憶を取り戻せ」のページでおさらいしてから劇場へ足を運ぶのも良いと思います。
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