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べっぴんさん (第3回・10/5) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』『第3回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。


すみれ(渡邉このみ)は靴作りをみせてもらおうと靴屋の麻田(市村正親)のもとを訪れるが、すぐに帰るよう諭される。しかし家に帰る途中、案内してくれた潔(大八木凱斗)とはぐれてしまう。靴屋に戻ったすみれは、真剣に靴作りに取り組む麻田の姿を目にする。刺しゅうがうまくなりたいというすみれの悩みを知った麻田は、おもいをこめてものを作ることが一番大事なのだとすみれに伝える。その頃屋敷では大変な騒ぎが起きていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

ヒロインの"大冒険"と言うカタチで"物語"が動き出した

相変わらず個人的な好みに反して地味な作風ではあるのだが、今回のアバンタイトルを見る限りそんな私の早合点はもしかしたら、ただの無駄で終わりそうな良き予感がした。第1,2回で一応の登場人物や状況説明を終えたお蔭で、すみれ(渡邉このみ)の「大冒険」と言うカタチで、「物語」が動き出した

まだ、3回の放送ではあるが、初めてミスチルが歌う主題歌とタイトル映像と本編の映像がシンクロして見えたアバン。これは週末に向けて、期待できるかもしれない。

"主人公が影響を受けた瞬間"を明確に描いたのはお見事

そんな私の「期待」の一番の要因は、靴屋の麻田(市村正親)と言う “職人気質を持った生粋の職人” を第3回と言う早い時点で登場させたこと。

多くの視聴者がヒロインのすみれが、「針と糸」で人生の成功を掴むことはわかっているのだから、その「針と糸」への興味関心を丁寧に少しずつ(ここが大事)、「好きから仕事」へ変わっていく過程を描くべき。

そのスタート地点として、“職人気質を持った生粋の職人” にものづくりの大切さを靴を通してヒロインに上手く意識させた。特に市村正親さんの “職人の真剣な表情” の名演技のあとの、紅茶を飲みながらの和やかな麻田が「靴や冥利」の話を通して、「思いを込めたら伝わる」ことをすみれに確実に植え付けた。

坂東家に出入りする靴職人が、今度どんなポジションで本編に関わってくるのか先は見えないから、ここまで幼少期のすみれにとっての重要人物的に描いてどうするのか?と言う不安がなくもないが、説明台詞でなく登場人物の言動でヒロインに影響を与えたのは、ドラマとしてとても良いこと。

実は、私が朝ドラを再び観始めた『あまちゃん』以来の朝ドラでは、ヒロインの将来に影響を与えた人物や出来事は、曖昧に描かれてきた作品が多い。例えば『花子とアン』『マッサン』では最初から主人公がやるべきことが明確になっていた。『あまちゃん』『あさが来た』では周囲や環境が主人公の方向性を決めた。

『まれ』『とと姉ちゃん』は最初から最後まで主人公が何をやるべきなのかブレまくった。そんなことを考えると、今回の職人が主人公に影響を与えた瞬間ををきちんと描いたのは、脚本家としてやるべきことをやったと言って良いほど。この調子で進んで欲しい。

あとがき

語りでの説明は多いのですが、まだまだ全体の人間関係が見えてきませんね。でも、第3回と言う早い段階でほんの僅かでも物語が動き出し、「思いを込めたら伝わる」と言うテーマ的なものを打ち出したのは正解。おっとりしているが芯の強いヒロインの性格も徐々に定着しつつある。少し不安要素が払拭された第3回でした。

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ファミリア創業者 坂野惇子 - 皇室御用達をつくった主婦のソーレツ人生
坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上


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【これまでの感想】
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』
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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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