べっぴんさん (第2回・10/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』(公式)
第1週『想(おも)いをこめた特別な品』『第2回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
入院中の母・はな(菅野美穂)に贈るため、刺しゅうが上手くなりたいすみれ(渡邉このみ)は、屋敷に出入りする靴屋の麻田(市村正親)から、靴が針と糸を使って作られていることを知る。作りが気になったすみれは、父・五十八(生瀬勝久)のお気に入りの靴をバラバラにしてしまう。さらに靴作りが見たくなったすみれは、靴を修理してもらおうと麻田の下へ向かう幼なじみの野上潔(大八木凱斗)に頼み、一緒に街に出かけるのだが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
この先半年間のツカミとしては、イマイチかな?
うーん、これ状況説明ばかりで、流石に半年間を継続視聴させるだけの「訴求力」としては第2回を観終えてもちょっと弱すぎる。まあ、簡単に言えば「ツカミがイマイチ」ってこと。その理由は、以下の3つ。
[1] 描かれているのはヒロインを取り囲む状況ばかり
[2] ヒロイン自身のことが極端に少ない
[3] 語りによる状況説明が今一つ聞き取りにくくわかりにくい
やはり、朝ドラってヒロインのキャラクターで魅せる部分が圧倒的で、出番が多いとか大活躍すれば面白いとか、悲劇でなく楽しいことばかり起これば面白い作品になるとは限らないことは前作で証明&学習済み。だから、やっぱり第1週は「ヒロインの魅力」を全面に押し出した方が良いに決まってる。
その意味では、大体の視聴者は今作のヒロインが、子供服専門店を立ち上げて強く生きていく姿を描く話であることや、『あさが来た』に続く裕福な家の子と言うのは知っていること。そしてこの2回で描かれたのは、何よりも刺繍が好きなことくらい。これでは流石にヒロインに興味がわかない。やはり、もう少しヒロインの描写を多めにするとか。
今さら遅いが、『マッサン』の第1回のように状況説明や子供時代からの成長を一切描かずに、目的を持った大人の主人公2人から始まったように、ある程度の少女期からスタートした方が、物語の立ち上がりも早いし、皆さんお目当ての芳根京子さんも早々から登場するし、そんな半年全体の構成が残念な気がする。
かなり昔の朝ドラ風スタート、今の視聴者に合うかどうか
まあ、私なんぞは『あまちゃん』から再び朝ドラに興味関心を持った朝ドラファンとしてはまだまだ新参者だが、その昔の朝ドラを思い返してみると、意外と今回の物語がどんな風なものなのかの事前情報も少なめの中、最初の1,2週間はじっくりヒロインの幼少期から描いて時間軸通りに物語が運んだ気がする。
そんなゆっくりした時間経過の中でヒロイン含めた登場人物たちへの理解が深まり共感したり嫌いになったりしていった。そう考えると、今作のこの構成なり進行具合って、今風でなくかなり昔の朝ドラ風とも言える。
それ自体は悪いことで無いと思うが、『あまちゃん』から続く朝ドラの高視聴率を考えると、この “昔風” が視聴者に受け入れられるかどうかが、今後のカギになるかも。今のところは、ネット上でもあまり話題になっているとは言えない。脚本家の過去の作風を見ても、不安要素は間違いなくある。
決して、悪いとは思わないが、ツカミとして正直物足りない。もっと視聴者を惹きつける “何か” が欲しい。それを “芳根京子さん” とするなら、この構成はどうかと思わざるを得ない。
あとがき
良くも悪くも、『とと姉ちゃん』の第1週の方が、「何かが始まる期待感」はあったように思います。きっと土曜日には芳根京子さんが登場するんでしょう。それまであと中3日。もう少ししっかり視聴者を掴めたら良いのに…
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NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
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