黒い十人の女 (第1話・2016/9/29) 感想

読売テレビ・日本テレビ系・木曜ドラマ プラチナイト『黒い十人の女』(公式)
第1話『愛と狂乱のカフェラテ』ラテ欄『バカリ脚本クズ女不倫コメディ』の感想。
なお、原作は和田夏十氏のオリジナル脚本、市川崑監督による映画『黒い十人の女』(1961年)、和田夏十氏脚本と市川崑監督によるリメイクドラマ(2002年)は鑑賞済み。
風(船越英一郎)はテレビ局のドラマプロデューサー。局の受付で働く久未(成海璃子)は半年前から、風と不倫関係にある。そんなある日、風の妻と思われる人物に電話で呼び出された久未は、おびえながら指定されたカフェへ。ところが、待っていたのは、風の8年来の愛人だという舞台女優の佳代(水野美紀)で、居合わせた美羽(佐藤仁美)も風の部下にして、愛人だった。2人から、自分が9人目の愛人だと知らされた久未は、混乱する。
上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
不倫ドラマ大嫌いの私でも、脚本がバカリズム氏なら…
脚本は、『素敵な選TAXI』『桜坂近辺物語』等のバカリズム氏。演出は、『東京センチメンタル』『時をかける少女(2016)』等の渡部亮平氏。
オジサン世代としては、市川崑監督作品の主役が船越英一郎さんの父上で当時の大スターであった船越英二さんと言う運命の巡り合わせが興味深いし、何より脚本が『素敵な選TAXI』で素晴らしい能力を魅せたバカリズム氏となれば、不倫ドラマ大嫌いの私でも第1話だけは見ておこうとなるのは当然だ。
大胆で個性的に、不倫に斬り込むブラックコメディー
因みに劇場版は、当時のオシャレなファッションを身に纏った豪華女優陣の共演と、映像的にとてもスタイリッシュでテンポが良いシニカル&ブラックコメディなサスペンスミステリーだった。
さて、本作はと言うと、脚本家と演出家の個性が相乗効果を発揮して、私の苦手はドロドロ愛憎不倫劇でなく、現代風な生活をふんだんに取り入れて「新作」らしさを出しながら、かなり奇抜にコミカルな表現を多用しつつ、モノローグもとても効果的に、かなり大胆で個性的なブラックコメディーに仕上がった。
"超" 好みがわかれる作風だが、不倫反対の私も楽しめた
ただ、超が付く程の「好みが分かれる作風」なのは確か。特に、序盤を見てダメな人はもう嫌悪感だけになるに違いない。しかし、私は面白かった。テンポも良いし、物語もしっかり書けてる。まあ、脚本・演出・俳優が第1話から見事にシンクロしてるって感じ。
そして、脚本家のバカリズム氏の捻くれた視点で「不倫」を描くのが興味深い。今期で一番最初にスタートした連ドラだが、これは結構イケるかも?
あとがき
脚本のバカリズムさんと、演出の渡部亮平さんで、おおよその期待はしていたのですが、ここまで奇抜なブラックコメディー仕立てで不倫を描くとは、良い意味で想定外。とにかく次回も見てみます。
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