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とと姉ちゃん (第149回・9/23) 感想 ※追記あり

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第25週『常子、大きな家を建てる』『第149回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


出版社を訪れたのは、たまき(吉本実憂)だった。常子(高畑充希)に忘れ物を届けにきたのだという。そんな折、日本製の電化商品が海外製の性能を超えた結果が出たと、水田(伊藤淳史)が花山(唐沢寿明)に報告する。日本の職人気質を世界に伝えようと士気高く試験を再開する社員たちを目の当たりにして、たまきは「あなたの暮し出版」で働きたいと決心する。最終面接まで残ったたまきだが、その奇抜な試験方法に驚くばかりで…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

"修飾語" で飾り付けても "積み重ね" には勝らない

もう、アバンタイトルから頭を抱えたくなる

常子「こう言う瞬間に立ち会えると、
   長年商品試験に関わってきて良かったと
   心から思います」

今週に入ってから、「大きな家」「小さな幸せ」「積み重ね」、そして今回は「長年」とモノのサイズや時間の長さを表現する “修飾語” が増えてきた。確かに商品試験は長年に亘ってやってきたのは間違いない。しかし、「メイド・イン・ジャパン」が海外製品に勝る性質について過去に一度でも言及したことがあったろうか。

普通のドラマなら、今回のアバンだけでもそれなりの「見せ場」になるはずだ。戦後のモノのない時代から粗悪品が増えた時代を得ての日本製家電の実力向上を、ある意味陰で支えたのが『あなたの暮し』と言うように、超好意的に脳内補完出来ないわけでもないから。

身内キャラが、ヒロインを称賛しても説得力に欠ける

しかし、残念ながらその後の「あなたの暮しが “ずっと” 掲げている…」のたまき(吉本実憂)の台詞にもまた登場する “修飾語” に違和感を覚えてしまうし、更にたまきの台詞で他の社長の言葉を引用して、『あなたの暮し』を必要以上に褒め称える。こう言うのが鼻につく。

本来は、こう言うエピローグに相応しいヒロインやヒロインの業績・功績は、地道に描いてきたことの積み重ねで視聴者に感じさせるべきで、半年間のスパンの中ではぽっと出のそれも身内の登場人物が “飾り付ける言葉” を言うのでなく、それこそ「庶民」「主婦」「読者」の声で描く必要があったのでは?

描写不足が「奇抜な=唐突な」に見せてしまった

今回の「奇抜な入社試験」のくだりも、「記者としての資質」的な表現は、これまでも何となくではあるがナレーションで何度も描かれてきた。本作としてはその集大成として位置付けで、大物ゲストをお迎えして面白おかしく描いたつもりだろう。

しかし、問題はこの “何となく” 語りで描いたこと。要は「描写不足」による説得力の無さが、今回の「奇抜な=唐突な」に見せてしまったのだ。残り7回の放送の今になって言っても後の祭りだが…

あとがき

ここへ来て、これまでの様々な表現が悪影響を及ぼしてますね。その1つが「騒動至上主義」です。視聴者を飽きさせないためとの理由で、次々と騒動を作っては2、3日で解決を繰り返しテンポを生み出す作戦。これによってたまに見ても楽しめたりとの有効性もあったでしょうが、出来事ばかりで人が描かれない欠点がありました。

ヒロインが「拝金主義」にしか見えないような描写が多かったのも、もう1つの理由。視聴者へのわかりやすさの理由でしょうが、殆どの騒動は、基本的にヒロインが「善」となる「勧善懲悪」のスタイル。これだけなら良いのですが、常子がお金儲けのために仕事をしているようにしか見えない表現の多さによって、今でも「善人」に見えづらくなってしまいました。

そして、3つ目は今回はありませんでしたが、登場人物を「常子の敵か味方」のステレオタイプにしか描かなかったこと。これについては、たまきの今回の「縁故入社」の言葉が私には嫌味のように聞こえたことからも、敢えて語る必要はないと思います。

「積み重ね」をしてこなかったことが、「罪重ね」であり「罪作り」になってしまったのです。半年間もあったのに、どうしてコツコツとやって来なかったのでしょう?

でも、この「わかりやすさ」「テンポの良さ」「連続性の無さ」が、見ても見なくてもどうでも良いが、見たらそれなりに楽しめる作品として高視聴率になったのは確かです。それが今後の朝ドラにとって「善」なのかは、甚だ疑問です。


【追記 2016/09/23 13:35】
今回、中華料理の料理人・陳健一さんが出演された「青椒肉絲の作り方」のエピソードのネタ元について、『拍手コメントへ返信 (2016/9/23の分)』中の藤堂俊介さんへの返事に書きました。

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
花森安治 増補新版: 美しい「暮し」の創始者 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)


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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』
139 140 141 142 143
朝ドラ「とと姉ちゃん」 やはり「暮しの手帖」関係者も怒り心頭だった
144
第25週『常子、大きな家を建てる』
145 146 147 148

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