好きな人がいること (第10話/最終回・2016/9/19) 感想

好きな人がいること

フジテレビ系・月9『好きな人がいること』公式
第10話/最終回『それだけ。』の感想。



ダイニングアウトで評価された夏向(山崎賢人)に取材依頼が殺到し、有名料理評論家も店に食べに来ることに。一方、ようやく自分の思いを伝えたものの、夏向から訳も分からず突き放された美咲(桐谷美玲)は落ち込んでいた。そんな中、美咲は大橋(池端レイナ)から連絡を受け、ある話を持ち掛けられてその返答に悩む。店では、夏向が新しいスタッフを迎える準備をしており、千秋(三浦翔平)はその理由を大橋から知らされる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

脚本にない設定を、視聴者に好意的に補完して貰う作戦

仕事の都合で、今朝になって録画を見て感想を書いているのだが、久し振りに1時間がこんなに長いと感じた最終回だった。その原因を考えると、中盤までの演出と編集にある。実測したわけではないが、これまでで最も登場人物に台詞のないシーンや単なる情景カットが多かったのではないだろうか。

ただ、これは演出家の脚本への反撃でもあり、脚本の補強だとも感じる。結局、本作は稚拙な脚本により、初期設定が中途半端なままスタートした上に、その設定も活かされず、メインの4人の登場人物の性格や言動も回毎にブレまくり。これで最終回をつくっても、帰着しないと演出家は考えたに違いない。

だから、脚本上にない設定を視聴者に想像させる、丸投げすることを選んだ。悩んだりおどおどする美咲(桐谷美玲)や何かを考えてるような夏向(山崎賢人)や見守るような千秋(三浦翔平)などを台詞無しで挿入することで、視聴者が勝手に登場人物を創り上げてくれると言う作戦だ。

台詞のないシーンや情景カットだけは良かった

この作戦は40分頃の夏向が美咲のメモを見つけるシーンまで、コツコツと続けられる。従って台詞があるシーンになった途端に、「こいつ何考えてんの?」状態になるのだが、台詞を聞かなければ夏向が空港に向かうのもそれなりに盛り上がってきた感じになっていたのでは?

ただ、これはあくまでも稚拙な脚本の尻拭いを演出と編集でその場しのぎでやっただけ。演出や俳優の演技で出来ることには限りがある。今世間を賑わせている東京都の豊洲市場移転問題と一緒。上物で見栄えを整えても、結局は土台、基礎工事にすべてが依存するのだ。その意味で、演出はやれることはやったと言うこと。

夏向の不愛想が、"物語を引っ張る道具" でしかなかった

上に書いたのは、あくまでも最終回を単体として観た感想。全10話を通して考えると、これほどまでにグズグズな脚本は有り得ないレベル。とにかく夏向のぶっきら棒さと頑なさが、単なる物語を引っ張るだけのツールになっていたのが最大の欠陥。

その上、共感できるキャラにもなっていないし、仕事だけは…と思えば最後の最後で仕事を放り出す始末。これではお話にならない。せめて普通に「俺はこの店で待ってるから、お前は頑張って修行してこい」の一言でだいぶ印象は違ったろうに。

一方の美咲も何重人格なんだと思ってしまう程に、キャラが定まらないまま最終回。仕事も恋も中途半端で相手を振り回すだけって設定は一貫していたが、これまた視聴者の共感は得にくい。その他の登場人物たちも、ほぼ全員が単なる道化役。ただ周りで騒いでるだけ。物語の根幹に突っ込む人物はなし。

登場人物と人間関係の "設定の描写不足と未熟さ" が敗因

結局、第2話くらいまでの脚本の、登場人物の設定の描写と人間関係の設定の描写の大きな不足と未熟さが、最後の最後まで影響した。要は、脚本の「設定」の甘さと「設定」を活かさないシーンづくり。これが失敗の原因。

夏、海、恋、グルメ、イケメン、三角関係を揃えれば何とかなると言う安易な企画も問題。ついに『月9』もここまで堕ちたかと言う作品になってしまった。それも、前作に続いて…

あとがき

もう少しクランクインするまでに、脚本を精査することが出来ていれば、仕上がりはだいぶ違ったでしょうね。こんな稚拙な脚本で演じる俳優さんが気の毒です。視聴率を見ても脚本が視聴者に受け入れられていないのは十分承知のはず。もっと強引に脚本へテコ入れをするべきでした。残念…

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