とと姉ちゃん (第145回・9/19) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第25週『常子、大きな家を建てる』『第145回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


昭和39年。常子(高畑充希)は元の家を購入・改装し、大きな一軒家を建てる。鞠子(相楽樹)や美子(杉咲花)を家族ごと呼び戻し、3世帯9人の大所帯で暮らしていた。『あなたの暮し』の売上も順調。常子は新しい連載の企画の構想を練りながら職場づくりにも力を入れ始め、育児に一段落した女性の中途採用を積極的に行っていた。全てが順風満帆と思っていたやさき、君子(木村多江)が突然入院する。その病状は思いがけず重く…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

アバンタイトルから、解せないことのオンパレード

普通なら、一家の主(あるじ)がたいそうな苦労の末に仕事が大成功し、これまで様々な事情でバラバラに暮らしていた家族と「一緒に暮らそう」と提案したなら納得も出来るのだか…

父親代わりの長女が、運の良さと味方を利用しまくったお陰で仕事が大成功。ここまでも、かなり朝ドラのヒロインとしてはイマイチなのに、まるで「丁度良いタイミングのウマイ話」に乗るかのように、二家族も同時に “寄生住” 願いを申し出るこの流れは、どう捉えたら良いのだろう?

そして、「鞠子、美子を、嫁に出す」の目標から大きく逸脱した話になっている違和感もどうしたら良いのだろう?そもそも、昭和39年に街頭テレビがあったか疑問。東京オリンピックの時はテレビは普及していて、各宅で白黒テレビで楽しんだはずだが。まあ良いや。

冒頭の2分で、サブタイトルを回収。早過ぎない?

そして、「おーきな家」とやたらと大きなことを誇張する語りにイラッとしつつ、どうでも良い新居での小橋大家族の朝の風景でアバンタイトル終了。と言うか、なんと月曜日の冒頭2分でサブタイトルを回収しちゃった。じゃあ、週末まで君子(木村多江)の退場劇?サブタイトルの意味ないじゃん。

「ガラスが割れる効果音」は悪趣味か?意図的か?

主題歌明けも相変わらず耳障りの宜しくない「おーきな家」は続くのだか、正直『あさが来た』のスタジオセットを見慣れた後では、見劣りが半端ない。

そして家の中。今さら良く知らない子供たちの食べ物の好き嫌いの話もどうかと思うし、意味不明で唐突な左右ニ画面ワイプの切り返しのつまらなさにも呆れるが、その際の効果音に「ガラスが割れる音」を使う演出と編集の趣味の悪さは何なんだ。

つくり手にとってはだいぶ前の出来事のようだか、以前の「ちーさな家」での投石事件でそれなりの恐怖を味わった(はずの)家族の(一応)微笑ましいシーンで、この音を使うのは悪趣味か何かの意図でもあるのかのどちらか。何れにしても、笑えず幸せにも見えない大家族の団らんなんて、どうやったら作れるのだろう?

常子の社長業、そんなに忙しかったんだ?

花山(唐沢寿明)の「また、何か書いてみないか?」にも驚いた。「また」がいつのことかと思ったら、なんとかなり前の星野(坂口健太郎)が再登場するきっかけのあの「台所調査」の事らしい。ならば、普通に「久し振りに」で良いではないか?その方がいくらか常子(高畑充希)の社長業が手一杯らしく聞こえたのに。

つくり手との「劇中の時間に対する感覚」が大幅にズレ

どうも星野の退場あたりから、時間経過の多さと中身の無さのために、つくり手と視聴者の「劇中の時間に対する感覚」が大幅にずれ始めているのを感じる。これはエピローグには相応しくない。だって、単純に劇中の登場人物たちと時間や体験を共有しにくいから。

残り時間は、君子が死へ一歩ずつ近づいていくのを、常子の社長業よりも丁寧に時間をかけて描くコーナー。鞠子が実母に向かって「横になられた方が…」の丁寧な言い回しも気になるし、君子自身が「おばあ様」と呼んでるのも唐突なような。ついでに、常子の「お水、取ってきて」も「お水、持ってきて」で良くない?

それにしても、もしこのまま君子が病院で亡くなったら、「おーきな家」で大家族が暮らすシーンは、たったの10分程度しかないことに…?

あとがき

ラストの常子が君子にガン告知しないシーンですが、当時としてはごく一般的な家族の対応なんですが、何せ全体的な時代考証に正確性が欠ける部分が多々見られる上に、基本的に平成時代の感覚で描かれるシーンが多いこと、そしてこれまでの常子ならズバッと告知してしまいそうな無神経な女性に描いてきたこと、これらすべてが仇になって、木村多江さんの渋い演技を殺してしまいましたね。

もう、常子の言動の多くがが “意地悪く” 見えてしまうのです。こんな風に見えるヒロインは初めてです。あと、11回の放送でみんなに愛されるヒロインになってくれるのを祈って…

この連休の週末から、怒涛の秋の婚礼シーズンに突入しました。記事の投稿、コメントへの返信など遅れ気味になりそうです。貴重な当blogの読者の皆さん、お待たせしますが、よろしくお願いします。

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』
139 140 141 142 143
朝ドラ「とと姉ちゃん」 やはり「暮しの手帖」関係者も怒り心頭だった
144
第25週『常子、大きな家を建てる』

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とと姉ちゃん 第145回

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