とと姉ちゃん (第144回・9/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』『第144回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
※ 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
常子(高畑充希)や鞠子(相楽樹)たちが催した美子(杉咲花)の結婚祝い。その最中、音信不通だった鉄郎(向井理)が嫁の幸子(岩崎ひろみ)を連れて現れる。祝いの場を手前勝手にかき乱す鉄郎。聞けば、新潟で米を作っているという。かつて小橋家の米を食べ尽くしたおわびだと米を土産に渡す鉄郎に、君子(木村多江)はこちらこそ助けられたとお礼を言う。農家に休みはないと慌ただしく立ち去る鉄郎に、常子たちは別れを告げる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
2分以上も、今更観たくもない登場人物の紹介…
そもそも、鞠子(相楽樹)が水田(伊藤淳史)のどこに惚れて結婚したのか、ある意味本作の永遠の謎を鉄郎(向井理)がやっと掘り返すと思いきやスルー。前回で美子(杉咲花)の興味ない馴れ初めは長々尺を取ったのに。それにしても、今更観たくもない登場人物の紹介を2分以上も見せられる苦行。今回も酷いスタートだ。
これまでを振り返るのは、鉄郎でなく君子が良かった
更に主題歌明けには、鉄郎の年表紹介をこれまた素性の良く分からない嫁の幸子(岩崎ひろみ)がダラダラと。前回も書いたが、作り手は本気で半年間のエピローグとして前回から作っているようだ。それは、鉄郎の台詞やちゃぶ台をぐるりと囲んだ人物配置からも見て取れる。
しかし、これまでを振り返るのが鉄郎と言うのが痛い。せめて、小橋家の直系家族が集まったこのシーンを仕切るキャラクターとしては、ドラマ全体への影響力や視聴者への印象が弱すぎるから。やはり、ここは最近出番の少なかった君子(木村多江)に役目を与えたら良かった。やはり、内容より誰を映すかになっている。
常子の味方の退場だから華々しくってこと?
しかし、私自身これをエピローグと言って良いのかと言う疑問もある。なぜなら、これまでも印象的な出番は2,3度しかない鉄郎が、自分が知らない期間の常子(高畑充希)の歴史を聞いただけの話。まあ、今日から本作を観始めた視聴者には「動くあらすじ」で楽しめたろうが、これただの無駄話では?
無駄話が言い過ぎなら、スケジュールに余裕が出来た向井理さんで1話作っただけ。まあ、「鉄郎の退場劇」と言うべきか?しかし、序盤ではともかく、3か月以上は音沙汰無しの登場人物の退場をエピローグに挟み込むのはどうだろう。まあ、常子の味方の退場だから華々しくやりたい。ただ、それだけなんだろうが。
前回で、「大きな家を建てるために金儲けをする」と宣言した常子に見合った予告編でしたね。結局、何の苦もなく雑誌は売れて金儲けも順調って感じ。家を建てるのもあっと言う間、かかが亡くなるのもあっと言う間でしょう。これ、完全にモチーフから逸脱してます。モチーフを描かずわかりやすいストーリをつくると言ったスタッフたち、朝ドラをどう思っているのか聞いてみたいです。
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
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第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
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朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
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第22週『常子、星野に夢を語る』
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第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』
139 140 141 142 143
朝ドラ「とと姉ちゃん」 やはり「暮しの手帖」関係者も怒り心頭だった