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朝ドラ「とと姉ちゃん」 やはり「暮しの手帖」関係者も怒り心頭だった

週刊朝日 2016年 9/23 号 [雑誌]   暮しの手帖 4世紀83号

放送残り2週間あまりのこの時期に…

いよいよ『とと姉ちゃん』も10/1をもって半年間の放送に終止符が打たれる。そんな放送残り2週間あまりのこの時期に、「やはり」と思える記事がネット上に上がった。

「暮しの手帖」元ベテラン編集者が、異議を唱えた

1つは、1960年から「暮しの手帖」編集部に所属し、名編集長の花森安治から18年間教えを受けた愛弟子の一人、小榑(こぐれ)雅章さん(78)が、NHKのドラマ作りに異議を唱えたと言う記事。

「とと姉ちゃん」に異議あり! 「暮しの手帖」元ベテラン編集者が激白
https://dot.asahi.com/wa/2016091400224.html?page=1

主人公がとと姉ちゃんの常子だから、フィクションだからとNHKに言われましたが、商品テストをやった雑誌は「暮しの手帖」しかない。ドラマに登場する商品テストでは、欠点を明らかにしたり、「これは駄目です」と言ったりすると、アカバネ電器が悪役として嫌がらせをして、最後には勧善懲悪的な結果になるのですが、あれもまったくのフィクションです。企業の方々はもっとビジネスライクに来て、文句などは言わずに話し合いをしていましたよ。

ネット上の記事もそれなりに長いが、私は今日その「週刊朝日」を読んできた。小榑さんは当初、出版指導として名前を連ねていたが、途中から名前を抜いてもらったそうだ。その理由の1つが、ドラマでの編集長の描き方だったそう。

確かに、劇中での編集長・花山伊佐次(唐沢寿明)は戦争でのプロパガンダに加担したことに責任を感じ反省して、庶民のために「あなたの暮し」の創刊に協力したことになっている。

しかし、当の花森さんは「僕は自分に戦争責任があるとは思っていない。だからこそ、暮しの手帖を始めたのだ。自分が戦犯になり、皆の溜飲を下げたところで、何の解決になるのか」と言ったそうだ。この他にも、小榑さんのNHKの「フィクションだから」「わかりやすいストーリー」の言い訳に対する怒りは続く。

私は思う。花森さんに師事した小榑さんだから、相当に聡明な方とお察しする。ジャーナリストとして、彼なら「フィクション」の意味だって、「わかりやすいストーリー」の必要性だって十分に理解しているはず。

しかし、ここまで史実を利用して視聴率稼ぎをしている割に、史実、いや実際にこの世を生きた人物に対する敬意やリスペクトの全く感じられないドラマの仕上がりに怒ったに違いない。

ある月刊誌の編集長の怒りの言葉が、まとも過ぎる

また、同じ小榑さんを扱った記事に、興味深いものがあったので、ここに紹介してみる。ある月刊誌の編集長の怒りの言葉と、記事のライターさんの結びに、私の今の気持ちが集約されている。

「とと姉ちゃん」インチキ脚本に「暮らしの手帖」関係者も堪忍袋の緒が切れた!
http://asajo.jp/excerpt/16935

ある月刊誌の編集長も怒りを露わにする。
「社名も人物名も家族構成も史実に沿ったものだし、史実どおりのエピソードについて描きながらもその本質はまったく違う。“モチーフ”を免罪符に何をしてもいいのかと怒りさえ覚えます。雑誌作りの工程も無茶苦茶で、視聴者に様々な誤解を与えたことでしょう。出版に関わる人間として許せない気持ちです」

そして、この記事は、こう結ばれている。

視聴率的には「とと姉ちゃん」は成功の部類に入るのだろう。しかし、歴史ある朝ドラの黒歴史となることは間違いない。“モチーフ”となった「暮しの手帖」は、ドラマのような内容のない雑誌ではなかったことだけは声を大にして強調したい。(笠原和美)

やはり、関係者は怒り心頭だった…

「週刊朝日」9月23日号に掲載された『とと姉ちゃん』の “モチーフ” となった「暮しの手帖」の名編集長・花森安治氏の愛弟子、小榑雅章氏のドラマに対する批判的なインタビューを読んで、ある意味ホッとした。それは、毎日感想を綴る中で「関係者は本作をどう見ているのか?」に疑問があったからだ。

数冊の大橋鎭子さんや花森安治さん関連の書籍を読んだだけの、そして小さい頃から我が家に「暮しの手帖」があった私でも、今回の “モチーフ” と言う耳馴染の良い言葉を隠れ蓑にしたNHKや脚本家の「改悪」には怒りを覚える。

劇中の常子(高畑充希)は自分の味方は徹底的に利用し、敵は必ず退場させる。今回は奇しくも、味方だと思っていた小榑雅章氏を利用しようとして失敗し、塩を撒かれて出て行かれた格好になった。撮影も終了し、きっと編集も終わっているであろうこの時点で何を言っても始まらない。

しかし、受信料を支払っている一視聴者として、NHKが『とと姉ちゃん』をどう幕引きさせるのかは最後の最後まで見届けるつもりだ。そして、史実がどうであったか。本作がドラマとしてどれだけ視聴者を馬鹿にしているのか。最終回まで観て判断する。

あとがき

まだ、テレビドラマとして面白いとか、俳優さんたちの名演技も重なって楽しいならともかく、メインの登場人物に共感できないのは最大の困りごとです。「終わり良ければ」の言葉があるように、せめて最後の2週間くらいまともな朝ドラを見せて欲しいです。それにしても、ご遺族や関係者の気持ちを察すると胸が痛いです。

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』
139 140 141 142 143

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