とと姉ちゃん (第143回・9/16) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』『第143回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


公開試験を終え、常子(高畑充希)たちは安息の日々を取り戻す。そんな折、宗吉(ピエール瀧)と照代(平岩紙)は南(上杉柊平)にキッチン森田屋を継いでくれないかと申し出る。快諾した南はそのまま美子(杉咲花)にプロポーズ。突然の告白に驚く美子だが、素直に受け入れる。鞠子(相楽樹)や水田(伊藤淳史)とともに美子のお祝いをすることになった常子たち。すると、音信不通だった叔父の鉄郎(向井理)が嫁を連れて現れて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今回は、首をかしげて15分間が終わってしまった

前回は、イラッとの連続の15分間だった。そして今回は、首をかしげて15分間が終わってしまった。なんなの?この茶番劇の羅列。いや、本当は茶番劇だから首をかしげた訳ではない。では、どうして首をかしげたのかを書いてみる。

『常子、小さな幸せを大事にする』は描き終わったのか?

今日は金曜日だ。そこで、1つ目の理由は、既にサブタイトルの『常子、小さな幸せを大事にする』は描き終わったのかってこと。その理由は少し遠回りするが、わかり易いと思うので書いてみよう。

前回の原稿丸読みの常子(高畑充希)の演説が、“小さな幸せ” や “庶民の生活” を大事にすることとは到底思えない。だって、常子の仕事の目的、いや人生の目的そのものが、赤羽根(古田新太)と同じ “お金” なんだから。

もちろん、朝ドラのヒロインらしくいろいろと繕ってはいるが、今回のヒロインは紛れもない拝金主義者なのだ。これが『とと姉ちゃん』として父の遺言を受け継ぎ、小橋一家を常子が大黒柱として結婚もせず、お金を稼ぐために必死に仕事をしているのなら納得できる。

"小さな" と言う単語に引っ掛かる

しかし、問題はサブタイトルにある “小さな” と言う単語とその解釈。普通は「身の丈に合った生活」「慎ましやかな生活」「家族の笑顔があれば幸せ」「家族の健康や生活を支える主婦」を想像するはず。

常子や雑誌「あなたの暮し」や「あなたの暮し出版」がその “小さな幸せ” の手助けになるのを目指すのは勝手だが、この度の「公開試験」でも描かれたのは “常子も赤羽根も目的はお金” ってことだけ。

常子が欲しいのは "小さな幸せ" でなく "大きなお金"

その上、今回で常子が目指すものが “小さな幸せ” でなく “大きなお金” で、それを美子(杉咲花)だけでなく、鞠子(相楽樹)や水田(伊藤淳史)、まで共通項であることが完全に描かれた。

それが、かかの「派手な式にしたい」に対する美子の答え「今更派手なことは恥ずかしいわ」であり、美子の「まずは大きいおうち」に対する常子の「働き続ける、頑張る」だ。

久し振りに、あのいやらしい「寄生家族」が登場

結局、君子(木村多江)は親だから別にしても、鞠子夫婦も美子夫婦も金持ちの常子に寄生しているようにしか見えない。だって、ずっと前から小橋家は祖母・滝子(大地真央)や森田まつ(秋野暢子)に寄生していたのを見せられてきたのだから。

で、結論。要は本作に “小さな” なんてことは1つもないと言って良いのだ。すべてが “お金” でそれも “大きなお金”。それが常子、それが小橋家、それが本作なのだ。だからサブタイトルはいつ描かれたのか?と感じてしまうのだ。

ついに、今回からエピローグが始まっちゃった

もう1つの首をかしげた理由は、今回から多分脚本家や制作統括や演出家が、半年間の壮大な物語のエピローグのつもりで作っているのを感じたこと。それは、今回の美子の結婚話しかり、将来的に小橋家が一つ大きな屋根の下で暮らす話しかり、完全にまとめに入っていることからもわかる。

しかし、エピローグとは単純な物語の終わりの部分ではない。そこに至るまでの過程を知っている視聴者こそが、自分の好きな登場人物への感情移入や、終わりかけているストーリーへの思い入れがあってこそ、エピローグが成立する。そして、良質な感慨深い余韻が生まれるのだ。

エピローグも、ただの無駄話にしか見えない愚作っぷり

だが、本作はどうだろう。どれだけの視聴者が南(上杉柊平)の跡継ぎを喜び、美子との結婚を祝福し、水田らの母を慕う気持ちに共感して、常子の仕事を応援したいと思っただろう。余程本作を好意的に見ている視聴者以外には、ただの無駄話にしか見えていないのでは?

今回の15分間なんて、正に無駄話。今日初めて観た人はそれなりに感動できたろうが、毎日連続して観ている私には、雑さと粗さしか目につかない。これ、完全に『まれ』を超えた。

あとがき

この流れで行くと、「あなたの暮し出版」の話は一区切りついて、最終週に大きく時間経過して再登場のようですね。多分、来週で「大きなおうち」が立って、かかが死ぬでしょう。そして、最終週で取って付けたように小橋三姉妹の晩年の「あしたの暮し出版」の話に戻って最終回。これが本当になっちゃうと、中身がすっからかんの半年間になりますが…。編集での起死回生を信じて。

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』
139 140 141 142

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