はじめまして、愛しています。 (第9話/最終回・2016/9/15) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』(公式)
第9話/最終回『2人の母本当の親は、誰?』の感想。
美奈(尾野真千子)と信次(江口洋介)は、ハジメ(横山歩)を取り戻すため、「監護者指定」を家裁に申し立てるが、却下される。一方、真知(余貴美子)は、ハジメの暮らしぶりを見るため、長野の黒川家へ。ところが、実母・泉(志田未来)とハジメには、いまだ会話もスキンシップもないことが分かる。美奈たちが帰京した真知にハジメの様子を聞いていると、泉の母・月子(富田靖子)から、泉が遺書を残していなくなったという連絡が入る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
真知がコーヒーをぶっかけられたシーンが良かった
ドラマとして良かったのは、真知(余貴美子)がコーヒーをぶっかけられたシーン。台詞では「上手く行かないことが多い」と言っても、映像できちんと見せたことで、万智の苦悩や美奈(尾野真千子)と信次(江口洋介)の本気度が一発で表現していた。こう言う1シーン、1カットが物語にリアリティーを生み出す。
私が生理的に受け付けなかった部分…
最終回としては、遊川節でどうなるかと心配したが、基本的にハジメ(横山歩)に関してはハッピーエンドってことで一安心。ただ、私には “生理的に” ハジメの出生の秘密が近親相姦と言うのが引っ掛かった。実母・泉を演じた志田未来さんの演技力を持ってすれば、別の理由は考え付かなかったのかと。
逆に、ハジメがそう言う状況で誕生してきた子どもとして第1話から書き続けたとするなら、これこそ遊川節と言える。この一点だけが私には生理的に受け付けなかった。映画『怒り』もそうだが、どうして…。もうやめよう。
テーマを真正面から描いた遊川和彦流のファンタジー
全9話を通してみると、特別養子縁組制度の現実的な難しさや、それ以前にこの制度を多くの人に周知させるリアルな部分はきちんと残し描きつつ、あれこれと “信じられない出来事” を挿入することで、ファンタジー要素も上手く取り入れた。
そのお陰で、気を衒うことなく「問題作」としての奇抜さと、新しい親子関係を描くドラマとしての新鮮さも兼ね備えたヒューマン・ファンタジーになった。ラスト、ここまで大団円でまとめるなら、そして信次と美奈の性格を考慮すると、泉とその母・月子(富田靖子)とのその後の関係も見てみたかった。
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