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とと姉ちゃん (第142回・9/15) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』『第142回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


「あなたの暮し」の試験は、ただのアラ探しだ。常子(高畑充希)に向かって赤羽根(古田新太)が叫ぶ。消費者が欲しがるから安い商品を提供しているだけで、買ったあとの責任は消費者にあると赤羽根は主張する。一方、常子と花山(唐沢寿明)は、家族を思う立場になって考えてみると、一番大切なのは不具合のない安全な製品を作ることなのではと反論する。そして、赤羽根に商品試験中に発見した決定的な事実を公表することに…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

「ヒロイン=拝金主義」が前提の中、庶民派を訴えても

前回でもあった冒頭の、常子(高畑充希)の演説での「志しを持って」の台詞に違和感を覚えるのは、今の時代感覚で捉えると、常子や「あなたの暮し出版」がやっていることは、今は消費者団体やNPO組織が “消費者目線” でメーカーの不備を正させようとしているからだと、思うようにして見ている。

しかし、主題歌を挟むと言う姑息な視聴者操作によって改めて、とんでもない台詞を常子に言わせて、常子らが “庶民派” で “庶民の味方” であることを強引に押し付ける演説が登場する。その皮切りになる台詞がこれ。

常子「お金を得て、幸せになりたいと…私も思います」

もう脚本の構成が滅茶苦茶。ここで常子が赤羽根(古田新太)に共感するような台詞を入れては絶対にダメ。だって、視聴者全員が “赤羽根より常子の方が金の亡者” だと知っているのだから。普通は一度、敵に共鳴して反撃に出るのが面白いのだが、「ヒロイン=拝金主義」が前提の本作では逆効果にしかならないのだ。

残念ながら「常子=正義」には映らず終わった公開試験

その上、常子は「そのために、ささやかな幸せを犠牲にしたくないんです」と言っていたが、よーく考えて欲しい。「あなたの暮し出版」「商品試験の記事」に対する愛読者以外の、そして新聞記者の国実(石丸幹二)の言い分と全く同じなのだ。

何を言いたいかと言うと、前述の「今の時代感覚」を抜きにすれば、この「公開試験」のくだりは、弱小だろうが営利目的の一企業が、大企業だろうが同じ営利目的の企業を、素人判断と思い込みと勝手な正義感で詰め寄っては、必死に公衆の面前で自己正当化をしようとしているだけにしか、私には見えない。

そして、奇しくも「公開試験」の最後に国実がこう言った。「あなたたちの信念も、少しは理解出来る気がします」と。なぜ、国実は「常子の味方」になり切らずに、本作の掟通りに退場したのか。きっと脚本家が「常子の完全な味方」以外はすべて敵、悪としたいからに違いない。しかし残念ながら「常子=正義」にはなっていないのだが…

イラッ!

もう、かなりの “いいシーン” でないとイラッときてしまう本作。新聞を読んでる常子に被る「常子応援団長」の語りに合わせて、アカバネ電気にギャフンと言わせた常子のしてやったりの笑みも全然可愛くない。その上、勝てば官軍的によそよそと出かける美子(杉咲花)にも嫌悪感しか抱けない。

良く知らない「タイショー」の跡継ぎ話は要らない

残りの5分間はどうでもいい話。そもそも星野(坂口健太郎)やお竜(志田未来)よりも素性の知れず馴染みのない登場人物・大昭(上杉柊平)の跡継ぎ問題なんて興味関心ゼロ。その上、イラッとするのは「南 大昭(みなみ ひろあき)」と言う役名にカタカナ読みの「タイショー」と名付けるセンスの悪さ。

音だけ聞いていれば、「ただの従業員なのになぜ大将?」がぐるぐるとまとわりつく。普通に「ひろあき」としておけば、まだ美子との関係も素直に喜べたはず。長谷川(浜野謙太)の消息も強引に突っ込んできたし。とにかく今回の15分間は、違和感とイラッの連続だった。で、これもサブタイトルってこと???

あとがき

今から総括をするつもりはありません。しかし、これまでも多くの制作統括や脚本家の本作に関する方向性が報道されています。「モデルではなく、あくまでモチーフ」だとか、「出版だけでは面白くないからあれこれ詰め込む」とか「細かい部分は描かず飽きない構成にする」とか(こんなニュアンスのこと)言ってます。

これらのことが全部裏目に出てますね。視聴者の多くは真面目で役立つ『暮しの手帖』を意識して観てるのに、なんか違う。出版に無関係な話が多過ぎるとか。常子の味方は徹底的に常子に利用され、常子の敵は悪人に仕立てられ退場させられる。そして、騒動を収める時だけ演説のために出しゃばってくるのが常子。

普段は存在をひた隠しにして、対決の時だけ都合良く登場って、普通のヒーローものだってもう少し事前に仮の姿で活躍するものでしょ?それが無いのが本作。いよいよ残り14回。常子は視聴者に愛され、心に残るヒロインになり、本作は大橋鎭子さんと花森安治さんの名誉を回復できるのでしょうか。もうそこしか期待はありません。

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』
139 140 141

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ピエール>『とと姉ちゃん』第142話

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とと姉ちゃん 第142回

内容“志を持って作って欲しい”公開試験で、常子(高畑充希)花山(唐沢寿明)は、メーカー担当者に訴えた。しかし。。。。 敬称略 “お金を得て、幸せになりたいと...私も思います” っていうか。。。。常子も、 それしか、言ってこなかったんだけど。。。。。

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