好きな人がいること (第9話・2016/9/12) 感想

フジテレビ系・月9『好きな人がいること』(公式)
第9話『KISS』の感想。
千秋(三浦翔平)の行動に驚き、せっかく作ったケーキを床に落とした美咲(桐谷美玲)。混乱した美咲は家で待っていた夏向(山崎賢人)におなかが痛くなったとうそをつき、自分の部屋に駆け込む。相談した若葉(阿部純子)から、約束をドタキャンされた夏向がかわいそうだと言われ、美咲は翌日ダイニングアウトの下見に出掛けた夏向に謝罪。一方、楓(菜々緒)は話したいことがあるという千秋と遊園地に行き、2人の時間を楽しむ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
千秋の行動原理が、全く理解できない
最終回直前の放送回だから、それなりの見応えを期待したのだが、まず前半の1/3で楓(菜々緒)が渡米でいなくなるからと言う意味不明の理由で、美咲(桐谷美玲)に告白した千秋(三浦翔平)の行動原理が全く理解できない。
前回、ストーカー紛いの行動で近づいたのに、本格的な告白のきっかけが元カノがいなくなったからって???その上、元気に走った割に告白そのものは超が付くほどのあっさりさ。こんなところで千秋にカッコつけさせるから、肝心の千秋の気持ちが一向に見えてこないのだ。
冬真の登場するシーンだけは、シェアハウスらしさ満載
で、次の10分間は、相思相愛?同士が今一つ越えられない一線にイラついてるのを胸キュン仕立てに主題歌流してイメージビデオ風に描いたつもりだろうが、10分間もダラダラとやるからちっとも胸に響かない。
ただ、1つ本作の脚本で褒めるべきは、なぜか冬真(野村周平)の登場するシーンだけはシェアハウスらしい描写になってる。しかし、残念ながら冬真は三角関係の部外者。千秋が人の言うことを聞くのは、自分の後輩の石川若葉(阿部純子)だけ。何と言う寂しい人間関係のヒロインなんだ。
登場人物たちの "職業観や仕事自体の描写" が適当過ぎる
それにしても、と言うか今更言うのも何なんだが、夏、海、恋、可愛いアイドル女優、複数のイケメン俳優を揃えれば何でもありで、どんな視聴者も大喜びとでも思っているのだろうか。
私が言いたいのは、本作を面白くさせる大切な要素の1つが、“登場人物の職業” だと思ってる。なのに、その職業、仕事の描き方が実に適当(中途半端のレベルで無い)。特に、美咲の職業意識の欠落、社会人の常識の欠如には、頭が痛くなる。しかし、劇中ではそれが “美咲らしさ” になっている。
多くの社会人が仕事が始まる月曜日の夜に、この1週間を乗り切ろうと楽しみに見る(であろう)『月9』で、登場人物の仕事観をぼやかして描くのは、登場人物たちに共感を得にくい大きな原因。今頃言っても、時既に遅しだが。
"優柔不断な女に翻弄された三兄弟の話" で良かった?
結局、ここ数回になって突然に「三角関係」を描き出したことが、今感じるすべての違和感の源だ。普通に、兄貴の千秋と新人の可愛いパティシエールの女の子・美咲の関係に、嫉妬してあれこれ悩んだり弟と手を組んだりして、何とか美咲をものにしようとするシェフの話で良かっただけ。
言い換えれば、ひと夏の切ない夏向の失恋物語で良かったのでは?いや、どっちの男も選べずに湘南を去って行く美咲に、また男三兄弟にはいつもの夏が戻ってくるで良かった。最初から最後まで優柔不断で諦めの悪い女にひと夏を振り回されたイケメン三兄弟の話でいいじゃん。
あとがき
三兄弟以上に、美咲に振り回されるだけの視聴者。正に、視聴者置いてけぼり状態で、ついに次週が最終回。こんな一貫性の無い行動の登場人物たちのドラマを、最終回でどう楽しませようと言うのでしょう?もう、私の関心事はそこだけ。プロのお手並み拝見です。
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