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とと姉ちゃん (第139回・9/12) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』『第139回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


『あなたの暮し』が行う商品試験に対して、家電量販店の半数近くが実験の方法に疑問があると報じられた常子(高畑充希)たち。国実(石丸幹二)が仕掛けた騒ぎは次第に大きくなり、さまざまなメーカーが出版社に苦情を申し立てに来る。挑発には乗らないという花山(唐沢寿明)だが、いつまでも疑いの目を持たれていいのかと国実が詰め寄る。数日後、悔しいという読者の声や励ましの手紙を目にし常子は公開試験を受けることに決める
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なぜ常子は、願ったり叶ったりの "持込企画" を断る?

以前にも書いた通り、国実(石丸幹二)からの「公開による商品試験」の提案なんて、先々週から描いている製造メーカーからの不信感の払拭も、愛読者でない一般の読者からの疑問も一気に解決でき、場合によっては宣伝効果もある願ったり叶ったりの “持ち込み企画” を常子(高畑充希)が断る理由が全くわからない。

もしも理由があるとするなら、それは常子でなく、脚本家たちがネタ切れして止む無くこのネタで引っ張ろうとしているってこと。それが視聴者に見えてしまっているのが、それも残り3週間を切ったこの日であることが悲しすぎる…

常子や花山の困惑や葛藤の姿が殆ど描かれない "違和感"

さて、本作が毎日15分間ずつ放送される「連ドラ」だからこそ面白みに大いに欠ける原因は、前回も書いたように、 “毎日欠かさずに観る人もいれば、週一回の人も、今回が初見の人だっているはず。そう言う視点で見れば” って部分。

今回の「商品試験による不信感」のエピソードで描くべき大切なことは、常子や花山(唐沢寿明)や「あしたの暮し出版」が正しい方法で試験をしているかどうかでなく、常子らが世間の声に耳を傾け、今後の売り上げに対する不安や社の存続そのものへの切迫感を抱いていると言う困惑や葛藤の姿。

だって、その姿こそが雑誌と出版社の「庶民のため」「暮しのため」の存在意義を示すし、結果的に常子や花山のこの雑誌に込めた思いを表現することになるのだから。

それをせずに「自分たちのやり方を貫くだけだ」「私たちの商品試験に間違いはありませんから」と自信ありげに言っても、初見の視聴者には「反省しない世間知らず」と映るだけなのに…

今回の "目に余る構成の悪さ" の被害者は水野

とにかく、これでもかと言わんばかりに構成の悪さが目に余る。今回の被害者は水田(伊藤淳史)。今回も前回と同じベテラン社員の使うタイミングと方法が最悪。社員が借金苦で情報漏えいして社を追われた直後に、高給取りを見せつけるかのように、近所では最速に洗濯機を買って自慢しまくる。

その上、ご近所さんに人気三姉妹を自慢してご満悦って。ここに入れるべきエピソードは、三姉妹が君子(木村多江)にプレゼントした洗濯機を使って、常子と雑誌に感謝するをするシーンに決まってる。そうすれば君子が読者代表にもなるし、三姉妹の拝金主義も薄まるってものだ。こんなの誰でも思い付くだろうに…

あとがき

今回の終盤での花山の言い訳は、きっとNHKの自虐ネタでしょうね。でも、その中に大事なキーワードがありました。それは「信じてくれる読者」と言う言葉。信じてくれている読者を裏切らない、安心させる行動をしようと、花山が言い出し常子らも共感するのは暗闇の中の一筋の光と言えます。

まだまだ高慢で鼻につく言動ばかりですが、予告編で結末はほぼわかっているのです。どうか、いい感じで「庶民の暮らしのため」に良い雑誌をつくろうと必死になっている姿を描いて下さい。頑張れ、視聴者はここにいる。

先週土曜日の感想を「その2」として詳細に書きました。宜しかったら読んでみて下さい。

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
花森安治 増補新版: 美しい「暮し」の創始者 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)


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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136 137 138 138(その2)
第24週『常子、小さな幸せを大事にする』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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