とと姉ちゃん (第137回・9/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』『第137回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
※ 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
『あなたの暮し』の商品試験は偽装だという衝撃的な見出しが載った週刊誌が発売され、編集部は騒然となる。相手にするなという花山(唐沢寿明)の言葉に社員は落ち着きを取り戻すも、常子(高畑充希)は不安が残る。そんな中、常子たちは三種の神器の一つ、洗濯機の試験を始めることに。その最中、国実(石丸幹二)の企てにより、全国紙にも商品試験の公平性が問われるという旨の記事を書かれ、常子たちは更に窮地に立たされる…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
48秒間も、ご丁寧に星野一家の退場を描く必要ある?
いやあ、まさか今朝もアバンタイトルで、48秒間もご丁寧に星野一家の退場を手間暇かけて描くとは恐れ入った。一応、「仕事と家庭の両立」を見事に乗り越えた常子(高畑充希)が、いよいよ仕事にってことだろうが、その後の展開は星野のことなんてまるで無かったような引き際のいい女になってる。引き際、悪いはずじゃ…
カリスマ性の無くなった花山のおかしな一言
社員の「まさに夢の “道具” ですね」の「道具」の音声が差し替えになっているのが妙に気になってスタートした本編。で、早速引っ掛かったのが、以前は天才と言われていたが最近は常子の腰巾着にまで成り下がってしまったような、存在感の薄い花山(唐沢寿明)のこの言葉。
花山「こんな週刊誌の書くことなんか気にするな。(中略)
部数も少ないし取るに足らん」
社員たちは「花山さんにそう仰って頂くと安心しますね」と言っていたが、編集長としてこう言う安心のさせ方で良いのだろうか。社員もあれで安心して良いのだろうか。むしろ、これは『あなたの暮し』の愛読者がマスコミから攻撃を受けている出版社に言うようなこと。
一流の天才な編集長なら、「こんな噂が出るようでは、まだまだ商品試験の内容が未熟だってことだ」と社員たちに活を入れるべきでは?その意味で、この花山の台詞の直後は、常子らによる犯人探しでなく、あの文字がびっしりと書き込まれていた黒板を使っての気を入れ直しての社内会議であるべき。
無駄な部分を描かずに、試験の内容や過程や結果をきっちりと描かないから、『あなたの暮し』の商品試験に疑問を抱くのが、国実(石丸幹二)以上に私たち視聴者と言う、あってはならない状況になっているのだ。
社長業をしている常子の描写が少な過ぎる
とにかく、ここ最近の本作の最大の問題は、主人公でありヒロインである常子の出番が極端に少ないこと。それも社長業をしている常子が少な過ぎる。だから、今回の騒動もどこか客観視しているようにしか見えない。自分の会社の一大事なのに、あの花山の一言で安心しちゃって、火消しに必死になってるだけ。
それにしても、終盤でも国実が『あなたの暮し』を連呼するが、これいくらモデル、モチーフと言い訳しても、間違いなく『暮しの手帖』とその関係者のイメージダウンにしかなっていないような。こんなんで本当に良いのだろうか。
あとがき
上に書いた以上のこれと言った感想はありません。だって、内容が無いし、話もなーんにも進んでませんから。明日は来週のネタ振りで終わりでしょうね。この2週間、完全に無駄にしたと思います。
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しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
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「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
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第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
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第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
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朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
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第22週『常子、星野に夢を語る』
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第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』
133 134 135 136