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ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 (第9話/最終回・2016/9/6) 感想

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子

フジテレビ・関西テレビ系・『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』公式
第9話/最終回『最終回…私は刑事か、怪物なのか』の感想。
なお、原作:内藤了による小説『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズは未読。


殺された情報屋・藤川の携帯電話の電源が入った。片岡(高橋努)らが動き出した都夜(佐々木希)を追うと、比奈子(波瑠)がかくまわれているホテルにたどり着く。部屋を訪ね、比奈子の無事を確認した片岡は、背後から首を切られる。驚く比奈子の前に現れたのは都夜ではなく、比奈子の昔の知人で因縁のある女性・永久だった。都夜と手を組んだ永久は、拉致した東海林(横山裕)を人質に、比奈子がやって来るのを待つ。
上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今の刑事ドラマ全般に於ける課題が見えた

このドラマ、今のフジテレビ系のドラマ制作の問題点はもとより、今の刑事ドラマ全般に於ける課題を良くも悪くも明確にした作品となった。その理由は、「人気者が出演していれば、刑事ドラマの基本的な部分は目をつぶれる」と言う一派と、「いやいや、刑事ドラマには掟があり、それが担保されなければ意味がない」と言う一派。

もちろん、私は後者。いくらフィクションだから、現実の警察捜査を知らないからとは言え、それなりの現実感が伴わなれば、刑事ドラマをベースにする必要が無いと考えるから。一人の主人公が事件を解決するだけなら、探偵ドラマでも地域のお節介役のドラマでも良いではないかってこと。

法律を扱うのが「刑事ドラマ」だから、守って欲しい

そこで聞こえてきそうなのは、本作のように、ただ事件を解決するだけでない人間ドラマもあるんだからと言う声。でも、刑事ドラマなら、「情報屋」からのネタでは立件できないと言う現実や、単独捜査自体が認めらえていない現実を鑑みると、最低限の部分は「お約束」して担保して欲しいのだ。

最終回としても、何となく中途半端…

具体的な最終回の内容に目をやると、前回の終盤で真犯人が真壁永久(芦名星)で、今回の序盤で犯行の動機がほぼ判明した時点で、折角の中島(林遣都)の存在意義が無くなった。

また、続編を期待しようにも、今回の手錠をかけるラストで、比奈子(波瑠)が明らかに「こっち側」の人間になった時点で可能性は低いし、続編があるとすればまた違和感が増すばかり。

やはり、奇しくも終盤で東海林が言っていたように、おかしな新人刑事が活躍する刑事ドラマだけで良かった。やはり、全9話と言う若干少ない放送回数でも、引き延ばし感を与えた構成が残念。原作から主人公のキャラ変更したなら、その分のネタを比奈子に加えて、そこでドラマを魅せるべきだった。

もっと比奈子の "境界線" に絞り込んで描けば…

結局、何を言いたいのかと言えば、比奈子の設定や中島のキャラなど面白い要素はたくさんあったのに、今となっては完全な無駄話に終わった東海林(横山裕)の過去やもったいぶった比奈子の真相などで、回を増す毎に尻すぼみになってしまって残念だってこと。

最初から、比奈子の通常人と犯罪者の “境界線” にもっとフォーカスを絞って、心の闇に翻弄され葛藤する比奈子を、同僚警察官たちが支える物語にしたら、今回のラストの “抱きしめること” や “人の温もり” と言った部分にも説得力があったはず。

やはり、「刑事ドラマ」と言うフィクション作品とは言え、法律と言う掟があるわけで、そこを蔑ろにしたら、そもそも刑事ドラマとして面白みに欠ける。それが、刑事ドラマ好きの私が本作を見て改めて感じだことだ。

あとがき

東海林の居場所だけ炎が避ける不自然さには、流石に失笑してしまいました。そして、最終回は波瑠さんと横山裕さんのファン向け映像のオンパレードだったのもちょっと期待外れ。「ハグ」でまとめたのは感動的だっただけに、もっと普通の刑事ドラマらしく新人刑事の比奈子を描くだけで良かったのでは?

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★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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