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とと姉ちゃん (第133回・9/5) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』『第133回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


常子(高畑充希)は星野(坂口健太郎)たちと動物園に行く約束をする。約束の前日、常子が印刷所に連絡すると、花山(唐沢寿明)の代理だと名乗る社員から人目に触れないように原稿を捨てて欲しいと指示されたと言われる。動揺する編集部だが、常子は急いで原稿や写真を作り直すよう皆を奮起する。どうしても動物園に行けなくなったと星野に伝える常子。星野の娘・青葉(白鳥玉季)に「おばちゃまの嘘つき」と言われてしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

♪どんな言葉並べても、君を讃えるには足りないから♪

相変わらず良く分からない、前回のラストと今回のアバンタイトル。常子(高畑充希)が「屈しません。とことん闘います」と意気込んで言っているが、何に対して屈しないのか、とことん闘うのか全く分からない。

自分たちの記事に対する誹謗中傷が相手なら、そのラスボスとしての赤羽根(古田新太)に言うならならともかく、雑誌への誹謗中傷や雑誌の府馬運動でなく、既に現実的に発生している「自分を含めた社員たちへの投石事件」なのだから、普通に警察に届けるべき次元の話。「常子社長ここにあり」も全く効果無し。

今回も、ブツ切れ感が半端無い

そして、驚愕したのは、上記の月曜日のYahoo!テレビの「あらすじ」に「赤羽根」も「アカバネ」の文字も登場しないこと。その分多く登場するのは「動物園」が2度も。実際もその通りに主題歌明けは、突然「動物園の話」。で、そのまま続くかと思えば今度は「嫌がらせ」の話。主題歌抜きなら1分少々で3シーン。ホント、ブツ切れ感が半端無い。

『常子の事件簿』じゃないんだから

そしてまた分からない言葉が登場。常子が「ちょっと調べてみますね」と言っていたが、明らかにおかしい。

社員を家族のように大切にする常子社長の言葉なら、「分かりました、私も気をつけてみます」か「でも、あなたたちは無理しちゃだめよ」か「もう一度警察に相談してみようかしら」のはず。百歩譲っても「私も(存在)確かめてみるわ」が限界。調べちゃったら『常子の事件簿』で別の話になるだろうに。

♪どんな言葉並べても、真実にはならないから♪

折角脚本家が超珍しく頑張って書いたいい話になるはず可能性があったシーンを、無駄な描写で貴重な撮影時間を使い過ぎるから、こう言う雑な演出と編集で視聴者に提示しなくてはならなくなるのだ。その該当シーンが、常子が星野(坂口健太郎)と子供たちへ動物園行きの断りの電話を入れるシーン。

常子が自らの言葉で大樹(荒井雄斗)と青葉(白鳥玉季)に詫びを入れる。物わかりの良すぎる大樹も気持ち悪いが、このシーンでの青葉は「嫌だ」と大声で駄々をこねてるだけ。なのに、次の美子(杉咲花)との会話では、「青葉ちゃん、泣いてた」と。泣き顔が入れられないなら、せめて泣き声でも入れたら良かった。

それをしないまま、感傷的な常子、苦悩する常子をどんどん描き続けるから、その後の常子の言葉もカッコつけてるだけで、真実味に欠けるのだ。青葉の電話の向こうの鳴き声を聞いてうっすらと涙ぐみ悔しがる受話器を持つ常子の、たった1カットさえあれば良かっただけの演出と編集。

テレビドラマは映像で魅せてこそ。どんなカッコつけた台詞を並べても、虚構の中の真実には決してならないから。

ここへ来て、敢えて「拝金主義」を口にする国実登場!?

そして、終盤ついに私が数か月前から行って来た「常子は拝金主義」が、登場人物の台詞になった。これがどう言うことを意味するか。これまで本作が常子を “拝金主義者” に描いてきたってこと。それは “とと代わり=金” と序盤から描いてきたことを意味する。

3つの約束だとか、庶民のためとか、家族を養うためとか、社員のためとか言いつつ、女学校時代からの常子は、おかしな言動をしてもいつも正しくて、これと言った努力もせず基本は他人と運任せ。何かあれば敵のせいで、味方はとことん利用する。

それでもここ数週間は、このことは少し忘れかけていたのに、残り1か月を切ってわざわざ「拝金主義」を口にする登場人物・国実(石丸幹二)を登場させるセンスの無さ。そして、結局常子は「ちょっと調べてみますね」もしなかった15分。だから、口先だけのヒロインにしか見えない。明らかに描写不一致と描写不足だ。

あとがき

出版業界には詳しくないが、劇中の時代の出版技術で、土曜日までに原稿を印刷所に入稿して月曜日に発売なんて可能なんでしょうか?最新のオンデマンドプリント機でもあるまいし。取次店もあるでしょうし。まあいいや。今週もよろしくお願いします。

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125 126
第22週『常子、星野に夢を語る』
127 128 129 130 131 132
第23週『常子、仕事と家庭の両立に悩む』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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