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とと姉ちゃん (第126回・8/27) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』『第126回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


たたかれた経験をバネに、さらなる改良を約束した電機メーカーの田中(蛍雪次朗)。常子(高畑充希)が花山(唐沢寿明)に報告すると、商品試験の意義はそこにあると言われ、常子は新たに継続を誓う。多忙な日々が過ぎ、とうとう星野(坂口健太郎)の家に行く最後の日を迎える常子。大樹(荒井雄斗)と青葉(白鳥玉季)と過ごす時間を心から楽しむ。その別れ際、星野から感謝の言葉をかけられる常子。思わず本音を漏らしてしまい…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

最後の逢瀬を終えた、玄関先でのシーンの前半がダメ

何かと煽る美子(杉咲花)にもいい加減にしろと言いたくなるが、その美子に煽られて、常子(高畑充希)がつい星野(坂口健太郎)に会いに行くのが嬉しいことを表情に出すのは悪くない。むしろこう言う女性らしい部分をもっと描くべきだったとさえ思う。しかし、最後の逢瀬を終えた玄関先でのシーンの前半が頂けない。

来週から星野が早く帰れることで子供たちが喜ぶことを安堵する常子に対して、星野が含みを持たせる感じで
「それはどうでしょう?」
と言うと、常子が
「えっ?」
と聞き返すくだり。

こう言う描写が私の中の “常子の好感度” を下げる。なぜなら、常子の性格が読みづらくなるし、いやしい女に見えるから。ここをバッサリ削除して、次に繋げるだけで良かったのだ。

星野が常子にお金を渡すくだりが、珍しく良いのだ

実は、この直後の星野が常子にお金を渡すくだりが、本作では超珍しく良いのだ。家族のために婚期を逃した女が “少しはにかんで” 男への気持ちと家族への憧れを
「これからも必要であればこうしてまた…」
と切り出す。

それを妻を亡くした男は、亡き妻への愛情と元カノの気持ちを天秤にかける。まあ他の作品との比較対象のレベルでないが、これまでの5か月間の中では、最も男女の気持ちを丁寧に描いたシーンではないだろうか。こう言うのを重なるべきだった…

常子と美子のやり取りも、なかなか良かったぞ

そして、結果的に男は女を選ばなかった。選ばれなかった姉を
「ウフッ、何だか可愛い。今まで見て来たとと姉ちゃんの中で一番」
と生意気な妹らしい言葉で慰める。画面の下手(左)の姉と上手(右)の妹を敢えて対面させて、ちょっとアゴのラインを強調するような照明とカメラワークで、姉妹の横顔を左右対称のように描いたのも、本作にしては珍しい映像的処理。

そして最後に、
「今は “うちの子” も大変だから」
と常子が言う。

そう、常子にとっては仕事が夫であり、「あなたの暮らし」が我が子なのだ。ここまで常子を普通の女性とは違った個性を持った人間、女性として描いたことがかつてあっただろうか。改めて言うが、こう言うのを少しずつ積み重ねるだけで良かったのだ。常子が本作のヒロインであり「とと姉ちゃん」であるためには…

あとがき

珍しく褒めたのに、予告編ですべて取り消しとなってしまいました。なぜ、次週まで星野を引っ張るんでしょう?恋愛は、引き際が肝心なのに。それに、話がつまらないから、豪華ゲストに華を添えてもらう気が見え見え。

登場人物も脚本も演出も、そしてドラマも、引き際が悪いのと見え見えなのが一番ダラダラするし、つまらないのに…

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123 124 125

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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