はじめまして、愛しています。 (第7話・2016/8/25) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』(公式)
第7話『実母の正体』の感想。
美奈(尾野真千子)と信次(江口洋介)は真知(余貴美子)の訪問を受け、ハジメ(横山歩)の実母が名乗り出て息子を返してほしいと訴えていると聞いて、耳を疑う。しかも、実母の母・月子(富田靖子)が乗り込んできて、即刻連れて帰ると言い出した。月子はとりあえず引き上げるが、ハジメは次の措置が決まるまで児童相談所預かりに。ハジメは「すぐ迎えに行く」と話す美奈たちにけなげに振る舞い、夫婦は自分たちの力のなさを痛感する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「こんなに子無し夫婦を泣かせないでくれよ」
あまりこう言うことは書かないのだが、そう感じたのだから正直に書く。いくらフィクションだからって、こんなに子無し夫婦を泣かせないでくれよ。恥ずかしいけど初見の妻と号泣だよ。そんな感じの第7話だった。そして、久し振りに、フィクションだからこそ安心して泣けるドラマに出合った。
独特の裏切り方でドラマに引きずり込む遊川脚本の実力
流石、視聴者を独特の裏切り方でドラマに引きずり込む脚本家・遊川和彦の真の実力を見た。黒川月子(富田靖子)の登場と言う “騒動” 1つで、徐々に且つ一気に新たな家族の崩壊を描く。誰が見ても王道中の王道の「起承転結」の「転」を見事に描き切った。
児童相談所のベテラン職員・真知の描き方が秀逸
特に秀逸だったのは、赤の他人である真知(余貴美子)の扱い方。第1話から梅田夫婦に付かず離れずの距離感を保ちながら、今回で真知の「真意」「胸中」を描いたこと。これによって、より美奈(尾野真千子)と信次(江口洋介)のハジメ(横山歩)に対する真の愛情が表現された。
なぜ、真知の胸中を描いたのが秀逸なのか?それは、きっと多くの視聴者が「真知は美奈たち夫婦の味方に決まってる」と言う期待と思い込みを、真知の言動を見せることで、真知の立場を正確に明確に視聴者に伝えたから。脳内補完に頼らない脚本だってこと。某朝ドラとは雲泥の差であることは、言うまでもない。
あとがき
いやあ、夫婦で泣きました。それにしても、次回が第8話ですから、残りの和数も限られています。しかし、ハジメの実母の母・月子のくだりはもう少し描く必要はあるでしょうし、少なくとも信次の母・志乃(浅茅陽子)のことも描くでしょう。話数が足りるのか、ドラマの結末以上に心配です。次回に期待します。
※9月1日の放送はお休みです。
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テレビ朝日系木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』主題歌:理由/槇原敬之
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
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