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とと姉ちゃん (第124回・8/25) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』『第124回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


トースターの商品試験を特集した『あなたの暮し』最新号は、世間で大きな反響を呼ぶ。編集部は喜びに沸いていると、小さな電機メーカーの社長・田中(蛍雪次朗)が、記事について不服だと怒鳴りこんでくる。社内が騒然とする中、花山(唐沢寿明)は、会社の規模を問わず公平公正に試験した結果だと田中を追い返す。常子(高畑充希)は、自分たちの記事が人を傷つけてしまったことに責任を感じ、ひとり田中の会社に向かうのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

もう少し「雑誌が売れてます」の描写を工夫できないか

そもそも今の常子(高畑充希)が何歳くらいなのか、見た目で区別できない状態で、ヒロインやその姉妹の結婚や親の老後の面倒の話まで持ち出だされても困るそれに、上のYahoo!テレビのあらすじにも載ってない恋バナを、ダラダラと描いて何の意味があるのか。

その上、最近の本作でほぼ定番となった「5分刻みの構成」も飽きてきた。今回も主題歌を挟んできっちり5分間で恋バナ終了。そして、何の余韻も引き摺らないまま、いつもの「雑誌が売れてます」のコーナー。もうこのカットと語りはコーナーと言える定型文。

読者の反応の映像は極力ハガキと語りで処理して、とにかく「売れてるアピール」が凄すぎ。「5分刻みの構成」と「売れてるアピール」をやってれば良いと言う、つくり手の手抜きが丸見え。こう言うパターン化が一番面白くないのに…。

ちとせ製作所のトースターの価格がわからないと…

花山(唐沢寿明)が小さな電機メーカー「ちとせ製作所」の社長・田中(蛍雪次朗)を追い返す時の理屈がちょっと合点が行かなかった。今でこそ「安かろう悪かろう」と言う言葉は迷信のように、安くても良いものがあるし高価な物はそれなりの価値がある。

花山の言葉が解せなかったのは、田中社長の作ったトースターが相当の粗悪品なのに大手メーカーと同じかやや安い価格で売られていると言う設定ならともかく、今回の田中の言葉を聞く限り「低価格を実現するために企業努力している」と言う風にしか聞こえなかった。

どうしてこうなるのか?答えは簡単。「雑誌が売れてます」のコーナーの作り込みが雑だからだ。きちんと編集作業(記事を作る部分)で商品価格など見せたり、「暮らしの手帖」を模した雑誌の見開きをただ映すだけでなく、ネタ振りのために強調したテレビ用の「あなたの暮らし」にデザインしないからこうなる。

せめて、田中のトースターが家電店で人気があるとか、雑誌が発売後に家電店で売れ残ってるシーンで、他社製品との価格差を見せないと、前回の感想で書いたように、花山のやったことは「批評」でなく「批判」に映る。なぜ、毎回 “雑誌の尊厳” に関わる部分を大切に丁寧に描かないのか。フィクション以前の問題だ。

明らかな詰め込み過ぎ。今週はこの一言に尽きる

ラスト3分の構成だが、田中社長の一件で落ち込んだ常子が星野家に行くかどうかと言う、本作には珍しい “ヒロインの苦悩(と言えるほどではないが)” のシーン。もっと立ち止まったり悩んだ挙句、子供たが外に飛び出してきて強引に連れ込んだ方が、常子社長の葛藤を視聴者に想像できたはず。

なのに、本作はお節介にお手伝いさんとの会話でまたもや「常子の女子力アゲアゲエピ」をやって、子供もそれに加勢。結局、常子の気持ちの描写を曖昧にしたままに星野家に迎えられるとなってしまった。こう言う余韻が無いのも本作の特徴。

もちろん、それは「騒動至上主義」によって、騒動の発端と結末しか描かないスタイルだから、歴史年表の箇条書きのように事実が羅列されるだけ。その上、頭が痛いのはここ最近は、恋バナや結婚生活のシーンを不必要にブツブツと挿入するから、雑誌編集の話が見事にブツ切れ。

サブタイトルの『常子、子供たちの面倒をみる』も「商品試験の良し悪し」も全部中途半端。流石に今週は盛り込み過ぎ。このままだと “騒動” の結末もうやむやになってしまうかもしれない。

あとがき

来週いっぱい位まで、「試験をやります⇒雑誌が売れました⇒メーカーから苦情」のパターンで行きそうですね。社長役で豪華ゲストも登場させられますし。残り約1か月に拍車がかかるとでも思ってつくってるんでしょうね。そう言う風には見えてませんけど。

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116 117 118 119 120
第21週『常子、子供たちの面倒をみる』
121 122
朝ドラ「とと姉ちゃん」の高い視聴率と増える厳しい意見の“ねじれ”を考える
123

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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