[読書] 心が動く伝え方 (前刀 禎明/著・KADOKAWA/中経出版) 感想

人は感動した時に自ら動く…
かのスティーブ・ジョブズ氏が認め、日本でiPod miniを大ヒットに導いた著者が書いた文字通り「心が動く伝え方」の本。内容は、人は感動した時に自ら動く。だから、感動するように伝えると、人を動かすことが出来る、と言わば「プレゼンテーション教則本」での常套句なのだ。
しかし、本書は人間の思考回路を「見る→視る→観る→魅る」と考えたり、プレゼンの際の表情の作り方など、考え方のプロセスに始まり、では実際にどうするべきなのかが的確且つ明瞭に示されているのが特徴。とにかく実践的で分かり易い相手の心の動かし方が書いてある。
社会人だけでなく学生にも大いに応用できる
冒頭で「プレゼンテーション教則本」での常套句が並んでいるようなことを書いて、それに反するようだが、実は本書のアイデアはプレゼンの現場だけでなく、仕事上での営業としての会話をはじめ、社会人だけでなく学生にも多角的に応用できる。
例えば、就活での自己アピールの際や恋人へのプロポーズの時など、誰しもあるであろう「ここ一番」で相手を落としたい時に役立つヒントが書いてある。また、本書を読めば相手が何を伝えようとしているのか、相手の仕草や言葉の真意が見えて来るように思う。
あとがき
● 人を動かすのは100人が「まあ好き」と言うものではなく、1人が「心の底から好き」だと思えるもの
● 人が自発的に動くとき、鍵になるのは感動、エモーションが動くこと
● 大事なのは、誰かの受け売りより、自分の体感
● プレゼンは、聞いている人の自発性のレベルを上げていくこと意識する」
上記の4つを読んで、私は本書にグッと来ました。もしもあなたが 3つ以上グッと来たら、すぐに読むべきです。必ず得をします。
※「得」の考え方は、人それぞれ違います。
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