映画「ゴーストバスターズ(2D・字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ざっくりストーリー
コロンビア大学の素粒子物理学者エリン(クリステン・ウィグ)は、過去に発表した幽霊研究本がバレて大学を退職させられる。自分に無断で電子書籍化した本の共同執筆者で科学者の旧友アビー(メリッサ・マッカーシー)を訪ねるが、なぜか一緒に幽霊退治をすることに。
やがて2人は、武器の専門家で工学者のジリアン(ケイト・マッキノン)、NYの街を知り尽くすパティ(レスリー・ジョーンズ)と共に、幽霊退治を行う会社『ゴーストバスターズ』を起業し、NYの地下に潜んでいた大量のゴーストたちの退治を始める…
作品としては、それなりに楽しめる。
80年代に一世を風靡した大人気コメディー映画『ゴーストバスターズ』のリブート版。1984年の『1』は実に面白かった。個性的なキャラクターと当時のSFXを駆使したゴーストたちがスクリーンの中を生き生きと動いていた。
で、今作も幽霊退治を行うゴーストバスターズが大活躍と言う全体像は同じだが、メインの4人が女性になってるのが、大きな見所でもあり嫌悪感が分かれるところ。作品としては、あの名曲が流れれば心がウキウキするし、緑色のゴーストや前作へのオマージュなど感じるから、それなりに楽しめる。
全体的に、いろいろ空回りしてるのが残念
要は「リブート作品」としては女性を主人公にしただけでも大改編なんだから、それ以外の特にストーリー展開は出来るだけ前作を踏襲して…。そう、今作は前作ありきの部分がとても多い。特に「ゴーストバスターズ社」が出来るまでのくだりが、前作を意識しすぎて助長気味。
まあ、4人の紹介を兼ねているからしょうがない一面もあるが、問題はこの女性4人のキャラクターの魅力不足。武器の専門家のジリアンがぶっ飛んでで楽しい位で、あとの3人は幽霊部分を引き算したら、アメリカ映画に良く出てくるキャラの焼き直し。女性客狙いの受付役ケヴィン(クリス・ヘムズワース)も終始空回り。
空回りと言えば、前作は世界中の誰が観ても笑えるような作品だったのに、今作はコミカルジョークが結構空回りしていた。上映開始1時間もしない内に後方の席からイビキが聞こえてきたのも頷ける。
夏休みの娯楽映画として十分に楽しめる
ネタバレになるかもしれないが、今作ではゴーストバスターズは社会で目立ってはいけない存在って設定だから、どうしても幽霊退治のシーンが物理的に少ない。それを補足するように、武器などは現代風を上手にアレンジして見せてくれる。
また、先にも書いたように前作への数々のオマージュ、いろんな作品へのリスペクト、大物ゲストのカメオ出演など、劇中の4人の幽霊探しより、こちらの劇中での宝物探しの方が面白い。
とは言え、前作を見ていなくても楽しめるようには出来ている。前作よりも軽い(浅い)ストーリーもこれはこれで悪くない。エンドロールの編集も凝ってるし、エンドクレジット後の映像もなかなか面白い。むしろ、前作とは別物として観た方が、夏休みの娯楽映画として十分に楽しめる作品に仕上がってると思う。
あとがき
前作とは別物として観るのが正解。リケジョ(理系女子)3人とNYの歴女1人の痛快な幽霊退治、今風にパワーアップした武器、軽い(浅い)ストーリーなど、夏休みの娯楽映画としても、前作を知らなくても、十分に楽しめる作品には仕上がってます。ただ、すべてのキャラが薄口なのがイマイチ。明るくなるまで席は立たないように。
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