とと姉ちゃん (第117回・8/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第20週『常子、商品試験を始める』『第117回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
取材中、常子(高畑充希)は15年前に別れた星野(坂口健太郎)と偶然再会する。聞けば妻に先立たれた後、8歳の息子と5歳の娘と三人で暮らしているという。驚きを隠せない常子。一方せっけんの商品試験を進める花山(唐沢寿明)たちは本格的な成分分析を民間の検査機関に依頼する。数日してせっけんの分析結果が出そろう。いざ記事にしようとした時、検査機関からメーカー名を公表するなら分析結果を取り下げると言われてしまう
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
やはり、常子の仕事の部分の雑さが目立つ
第1回目の商品試験の対象が、ミシンでなく石鹸であることの説明が不十分なまま試験の方法を無駄に丁寧に描かれれても単純に困るだけ。語りでも良いから、予算の都合や素人でも出来る商品からやろうと補完するだけでも違ったのに。やはり、常子の仕事の部分の雑さが目立つ本作だ。
益々、常子と君子の好感度が下がる設定に
今回も、「台所を見せてくれませんか」と「雑誌を作ってます」の二言で取材快諾。いくら知り合い同士でもこんな都合の良い取材なんてありゃしない。まあ、前回での赤の他人も簡単に快諾していたから、取材の難しさや大変さは描くつもりがないらしい。むしろ、常子の取材の苦労を描くのが一番やらなければいけないのに…
それをせずに、また感じの悪い君子(木村多江)による我が娘・常子様アゲ。そして、引っ越し先を教えていない親友をも、いつも通りにこき使って利用しまくるヒロイン。とにかく、今回から急に強気&馴れ馴れしくなった常子(高畑充希)。益々、好感度が下がる設定に。どうして、こうなる?
今さら、検査依頼で揉めなくても…
ミシンメーカーに電話で猛抗議をした花山(唐沢寿明)ともあろう者が(電話だけってのも腑に落ちないが)、そして、広告掲載の是非で退社までした男が、この大事な検査依頼をする時にこんな簡単なことも説明しなかったのか?それとも、常子が?
このまま「騒動至上主義」に戻らないでほしい
恋煩い中の美子(杉咲花)が、ミシン選びに次いで、検査依頼でもミスをしたなら理解できるが。結局は、またお約束の「騒動至上主義」が始まった。とにかく “騒動” を描いて誰もが想像可能なオチに向かってダラダラ描き、結果オーライでまた次の “騒動” って流れ。
それでも、先週と今週は「騒動至上主義」がだいぶ治まったマシの週。何とか、土曜日まで騒動を引っ張りつつ、お仕事の難しさを描き切って欲しい。今週末にそれが出来るかどうかで、最終回までが決まるような気がしてならない。
あとがき
前回のインパクトが強かったので、今回の時の流れを感じさせない星野(坂口健太郎)にがっかりし、また「騒動至上主義」に戻りそうな気配を感じて更にがっかりした15分間でした。とにかく今週は「企画⇒取材⇒編集⇒完成⇒評判」までをきちんと見せて欲しい。週跨ぎは散漫になるし、明らかにつまらないから。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
花森安治 増補新版: 美しい「暮し」の創始者 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/8788/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/441107856.html でも受付けております。
【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』
115 116