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とと姉ちゃん (第115回・8/15) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第20週『常子、商品試験を始める』『第115回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


昭和30年。戦後となって初めての好景気を迎え、世間は購買意欲に湧いていた。「あなたの暮し出版」は順調に雑誌の売り上げを伸ばし、社員の数も増えて活気づく。しかし、常子(高畑充希)と花山(唐沢寿明)は、モノが増えつつある時代に新たに読者に役に立つ企画を模索する必要性を感じていた。そこで、常子は理想の台所を求めて各家庭を取材することに。その取材の途中、常子は傘で遊ぶ女の子と傍らで見守る男の子に出会う…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

見逃せない情報ばかりの充実したアバンタイトル

個人事業主の私としては、まとまった夏季休暇なんてないから、8/15とは言え普通の月曜日。当然、多くのクライアントが長期休暇に入ってるおかげで、ゆっくり準備作業をやっている。だから、今朝の私はちょっと心が広い。それを言いたかった。

そして始まった第115回。先週末の鞠子(相楽樹)の結婚で一区切りついた週の始まり月曜日。ものすご~い安定感の2分強の長編アバンタイトルは、見逃せない情報ばかりの充実っぷりったらありゃしない。

まずはお約束の時間経過で、サクッと前回までを消去。テロップ付きの映像とご丁寧な語りで変化した部分だけ説明解説。庭の緑の植え込み、台所の緑の野菜、スイカの赤、緑色の卓上小物・調味料入れ、赤い万華鏡に赤い座布団といつもの大胆な配色センスに加え、新たな斬新な勝負服で登場する常子(高畑充希)。

最初に時間経過させておいて、後出しで結果だけ描くって手法。そろそろ止めた方が良い。

小道具のブラウン管テレビを映したかっただけ

主題歌明けも、時間経過の説明は続く続く。誰でも知ってることをダラダラと。まあ、美術さんと技術さんが苦労して作った小道具のブラウン管テレビを映したかっただけにしか見えなかったが。おっと、今日は心が広いはずだったのに、どうやら5分間でタイマーが切れてしまったようだ。

説明なんて、物語でもドラマでも何でもない

それにしても、本作はいつもこのパターン。まず時間を経過させて物語が小気味良く進んでいる印象を与え(ているつもりだけなのだが)、あとから変化のあった部分をまるで “間違い探し” の答え合わせのようにテロップと語りで次々と説明するだけ。

特に今回は粗悪な仕上がり。不思議な関西弁を話すカメラマン・本木(島崎俊郎)の登場までの7分間に、多くの新情報を詰め込み過ぎて、ただただ目まぐるしいだけ。説明なんて物語でもドラマでも何でもないのに。

過程こそが、物語でありドラマなのだ

花山(唐沢寿明)が登場してからは、常子と一緒に現状説明。特に常子の社長としての心境の変化が本人の台詞で語られたこと、花山から雑誌の人気の理由が熱く語られた。しかし、本来はその常子の心境の変化を、雑誌がなぜ人気を得てきたのか、その過程を描くべき。いやその過程が物語でありドラマなのだ。

今回も妙に常子の交渉術が上手なことをアゲていたが、こう言う人物設定の根幹に関わることは少女期から小出しに描いてこそ「女一代記」しての面白さが出るところ。脚本家の思い付きで星野(坂口健太郎)の家にたどり着くためだけに、これまた後付け設定みたいにするからつまらないのだ。

常子を粗末に描いてきた "ツケ" が回って来た

ついに「出版社編」になった本作。しかし、「なぜ社長が取材に同行するの?」と「身内には敬語を使うのに、見知らぬ子供には馴れ馴れしい言い回し?」と思わせ、そう見えてるのが痛い。これまでにもっと常子を「行動力の人」「女性らしさより紳士のような人」であることしっかりと描いていなからこうなる。

返信用の葉書のほぼすべてが「行」を消さずに返信されていたのも違和感。そもそも返信用を目的した葉書なら「行」はもう少し小さく印刷すると思うが。出版や印刷の物語だから、もう少し気を遣えないものだろうか。

あとがき

今回は、アバンで「水野」の表札を映していたし、途中での取材先でも表札のインサートカットがあったから、まさかと思ったらラストで「星野」の表札。表札なんて見せなくても、家にいれば見る人は見る。それが朝ドラ。

因みに先週旅行である道の駅に行ったら、8:00スタートの『とと姉ちゃん』を観るために、テレビの前に陣取っていたのは習慣化している小学生低学年の女の子三姉妹と私だけ。150人位の老若男女でごった返していたのに。これが高視聴率の現状なんです、きっと。

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花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97 98 99 100 101 102
第18週『常子、ホットケーキをつくる』
103 104 105 106 107 108
第19週『鞠子、平塚らいてうに会う』
109 110 111 112 113 114
第20週『常子、商品試験を始める』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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