はじめまして、愛しています。 (第4話・2016/8/4) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』(公式)
第4話『5才の産声初めてしゃべった日』の感想。
愛情を確認する‘試し行動’に続いて、男の子(横山歩)に‘赤ちゃん返り’が始まった。抱っこを要求し、美奈(尾野真千子)から1秒たりとも離れない。真知(余貴美子)は信次(江口洋介)に、実の親にそうしてもらえなかった反動であり、赤ちゃんのように扱えば、やがて満足して終わると説明する。美奈はトイレでも1人になれず、疲れ果てる。ところが、男の子はピアノの椅子に座るのは嫌がらず、美奈と一緒に鍵盤をたたき始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
閉鎖的な雰囲気を作らない工夫が「トイレ」を魅せる
散々、美奈(尾野真千子)を困らせた男の子(横山歩)の「赤ちゃん返り」。それを絶妙な距離で明るく支える信次(江口洋介)と真知(余貴美子)の的確なアドバイスで男の子は改めて「誕生」し、美奈と信次を「お母さん」「お父さん」と呼ぶようになる…。
話としては、特別養子縁組の実態をかなり強烈に且つリアルに描きつつ、きちんとドラマチックに仕上げて来た第4話。
梅田家のワンシチュエーション・ドラマになりそうなところを、美奈の父、義母、義弟、義妹、そして真知やピアノ教室の生徒などを巧みに入れ込むことで、閉鎖的な雰囲気を作らない工夫が良い。その工夫が、あの超閉鎖的な空間である「トイレ」のシーンの重要性や意味を際立たせてた。
脚本、演出、俳優の三位一体は、称賛に値する
上記のような脚本の見事な構成もさることながら、細部にわたって施される演出が素晴らしい。特に、演技指導と編集。閉鎖的でないと言いつつも、主な舞台は梅田家の中。なのに、見事なメリハリある演出と的確なカメラワークで、見応え十分な演者の芝居を上手く切り取っていく。
ドキュメンタリーのようなシビアな現実と、ドラマらしいファンタジーな世界が、丁度良いバランスで作品に存在する。そして、テンポの良さ、既視感のないオリジナリティーも称賛に値する。若干ファンタジー寄りなのは気になるが、逆にそうでないと観ているのが辛いほどの現実味。やはり丁度良いのかも知れない。
あとがき
前回よりも、更に尾野真千子さん演じる梅田美奈の心の変化と、梅田一の心と体の変化が、少しずつ同調していく過程がとても丁寧に描かれて良いですね。江口洋介さん演じる信次の明るさもとても清々しい。次回がどんな展開になるのか読めないのも連ドラの楽しみです。次回にも大いに期待します。
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テレビ朝日系木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』主題歌:理由/槇原敬之
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