ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 (第3話・2016/7/26) 感想

フジテレビ・関西テレビ系・『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(公式)
第3話『洋館美女連続殺人…奪われた完全美』の感想。
なお、原作:内藤了による小説『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズは未読。
廃虚の洋館で女性4人の遺体が見つかる。遺体はそれぞれ違う部位が犯人に持ち去られていた。付近を聞き込み中、小学生の遥香(住田萌乃)に声を掛けた倉島(要潤)が、通り掛かった女性・都夜に不審者と間違えられる。都夜の案内で遥香を母親・佐和(中島亜梨沙)の職場に送った比奈子(波瑠)は、遥香から雨がっぱを着たお化けを見たと聞き、事件との関係を疑う。遥香は事件現場の廃虚でもそのお化けを見たと言い…。
上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
アバンで、主人公の "本性" がきちんと描かれた
今回の事件の導入まで含めた約10分強の長めのアバンタイトルだったが、「あなたには、興味がないの」「興味深い」と主人公・比奈子(波瑠)の “本性” をきちんと描いた第3話。これまで何となく不明瞭な演出で「謎めいた女刑事」ってだけだった印象に、アバンですっぱりとけじめをつけたのは良かった。
これによって、ある意味普通に「異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の活躍を楽しめるようになったのだから。まあ、本来なら第1話の序盤で明確に描くべきだし、その方が作品の世界観の構築を早めるはず。まあ、これ以上引っ張るよりはずっとマシ。脚本の工夫と演出の見せ方も良かったし。
比奈子の "相棒" が東海林から倉島に代わって大正解
これまでもやもやしていたもう一つも解消された。それが比奈子の “相棒” が東海林(横山裕)で無くなったこと。ホント、どうして別々に単独捜査している刑事がバディなのか意味不明だったから。
その上、今回の相方は倉島(要潤)、年齢や設定を含めて、普通の刑事ドラマに出てくるような先輩後輩のバディに見えて、これだけで全体までもが、刑事ドラマとして格上げした感じさえする。その意味では、今回で極端に東海林の出番を切り詰めたのは評価したい。
それに、心療内科医・中島保(林遣都)と刑事たちの総合捜査って感じの、 “本作のスタイル” が確立されつつあるのもいい。第3話にして、この状態まで持ってくるのは今後の完成度に期待できる。
比奈子が捜査している姿を印象付けた方がいい
良い方向に進んでいるだけに、まだ気になる点はある。それが、刑事ドラマとして捜査らしい捜査が描かれていないこと。もう一つは、結果的に比奈子自身も意外と捜査はしておらず思いを巡らせているだけで、都合良く入ってくる情報で新人刑事が単独捜査してるに過ぎない。
折角、比奈子のキャラクターがはっきりとしてきたのだから、ここは倉島とのコンビ捜査でどんどん捜査する姿を映像的に印象付けたら、もっと面白くなるはずだ。
あとがき
折角、良いテンポで進んでるのに、何でこの程度の事件で前後編にするんでしょ? 犯人の顔まで出しちゃったんだから、スッキリと1話完結の方が良かったです。それでなくても、これまでが引き延ばし気味だったのだから。波瑠さん、この役に嵌ってきましたね、いい感じです。次回に期待します。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
フジテレビ系ドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」主題歌 Swan(初回限定盤)(DVD付)/ [Alexandros]
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/8710/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/440465763.html でも受付けております。
- 関連記事
-
- せいせいするほど、愛してる (第3話・2016/7/26) 感想 (2016/07/27)
- とと姉ちゃん (第99回・7/27) 感想 (2016/07/27)
- ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 (第3話・2016/7/26) 感想 (2016/07/27)
- とと姉ちゃん (第98回・7/26) 感想 (2016/07/26)
- 好きな人がいること (第3話・2016/7/25) 感想 (2016/07/26)