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とと姉ちゃん (第98回・7/26) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第17週『常子、花山と断絶する』『第98回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


東堂(片桐はいり)を再び訪れる常子(高畑充希)たち。出てきたのは、東堂の夫・泰文(利重剛)だった。気まずい雰囲気で東堂を待つ常子たち。東堂が買い物から戻ると、泰文はなぜこんな狭い家に人を招くのかと不満を漏らす。戦争で右手を負傷して以来、人が変わったように塞ぎこんでいるという泰文。明るい頃の夫を取り戻したいという東堂に常子たちは何かできないかと悩んでいると、花山(唐沢寿明)は妙案があると立ち上がる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

常子、悪徳地上げ屋風に東堂家を再訪問する。

今回のアバンタイトルは、敢えて前回のくだりを入れずにスタート。流石に前回の終盤の数分間は、「東堂夫婦を利用して一儲けを企んでる小橋家の野望」にし見えなかったから、挿入を控えたに違いない。しかし、こちらの記憶はまだ明瞭。冒頭からきれいな格好をした悪徳地上げ屋三姉妹のご登場にしか見えなかった。

常子、益々 "裕福さ" が際立つ。

そして始まった本編。回を重ねる毎に小橋三姉妹の “裕福さ” が際立ってる。別に貧富の差を描くなと言うつもりはない。三姉妹の “裕福さ” は常子(高畑充希)が「とと姉ちゃん」として仕事を頑張って金を稼いだ結果だから、構わない。ただ、貧富の差の描き方なんてその方法一つで、登場人物の印象なんて決まってしまうのだ。

例えば、今回の東堂(片桐はいり)の家を訪ねるくだり。常子と東堂夫婦が出会って直接話す必要があるなら、常子の家でも会社にでも招けば良いだけのこと。「母が先生に会いたがってる」とか「私の会社を見に来て下さい」とか理由は何でも良い。

そうするだけで、前回も書いた「常子(高畑充希)以外を不幸や悪人に描いて、常子に何かを気づかせようとしているつもりだが、実際は常子の裕福さが際立って、結果的に常子と高畑充希さんの好感度が下がるだけ作戦」は見事失敗して、常子の優しさが描かれ、高畑さんの好感度も上がるのだ。

招くことが不可能ならば、直線断ちの服を着て行くだけでも、「小橋家の野望」の印象はだいぶ薄まるのに、三姉妹揃ってお出かけ用の勝負服みたいなを着るから、単純に感じが悪い印象が植え付けられてしまう。

常子、青い一張羅の衣装で一人だけ浮く。

こんなシーンのあとに、花山(唐沢寿明)がまたお出かけ用の勝負服を着た三姉妹を連れて、大声で「大改造!!劇的ビフォーアフター」をやらせて欲しいと言うから、花山まで節操と配慮の無いただの猪突猛進人間に見えてしまう。

そして、やはり気になるったのが、常子の衣装。2度目の訪問より鞠子(相楽樹)と美子(杉咲花)の衣装は若干落ち着いた(ほんの少しだけだが)。花山も水田(伊藤淳史)とまあ普通。しかし、常子だけ2度目の訪問と同じ衣装。常子の勝負服だか一張羅だか知らないが、明らかに浮いてる。

流石に、このシーンで直線断ちの服を着て登場しろとは言わないが、ビジネスのマナーとして、お願いする側の衣装ではないのは明らか。だから、この演出家は常子を “裕福” に見せようとしているとしか思えないのだ。

常子、女性のための実用雑誌を作る女性に見えない。

今日の15分で、常子の東堂家でのチヨたちへの態度や花山への接し方が、どうしても気に食わない。作り手たちは、常子が社長になり一人前の女性として発言できるようになったとか、そんな風に見て貰おうと言う演出意図なのだろう。

しかし、あまりにも常子の態度が横柄と言うか上から目線と言うか偉そうに見える。いや、事実、高畑さんの演技もそうなってるし、演出上も “庶民” からは上、花山とは対等かやや上になっている。確かに人気雑誌の出版社の社長だからと言えばそれまでだが…

以前も書いたように、昔お世話になり人生の道しるべを教えて下さった先生に対しても、明らかに年上で出版業界の先輩でどうしても編集長になって欲しいと思えるほどの才能の持ち主への態度を見る限り、このヒロインに “庶民” の暮らしを良くする雑誌が作れるようには見えない。

いくらフィクションとは言え、先日のドキュメンタリー風番組の放送もあったわけで、多くの視聴者が常子のモデルが実在し、大橋鎭子さんと言う存在を知っているのだから、ここまでモデルを改悪しても良いのだろうかと、つくづく考えてしまう。視聴率が高ければ、そんなことお構いなしってことか。

あとがき

「それから3日、花山は会社に姿を現しませんでした」の直後の闇市で緑色のスカーフに赤いショールの女が登場しました。その後の「3日過ぎても、常子たちも案が浮かばず」の時には常子の前を横切ります。なんで、あんな印象的な衣装のエキストラを短時間に使い回すんでしょう? こう言うのも雑なんですよね。

次回は、木製のリンゴ箱を重ねて家具にするってわけですね。今で言う「ユニット家具」の原型になったもので、『暮らしの手帖 第6号』の『三十七個の果物箱』がモチーフです。

第46回で、東堂先生が『青鞜』に帝國百貨店の包装紙でブックカバーを作るくだりがありました。「ささやかな心がけが小さな幸せを生む」と話した東堂先生に深く感銘を受けた(ように見えた)常子。是非、今回のチヨへの無礼のお詫びに、チヨの言葉を思い出してリンゴ箱に紙を貼る工夫で、常子の好感度アップを。

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』
85 86 87 88 89 90
第16週『“あなたの暮し”誕生す』
91 92 93 94
「とと姉ちゃん」自己最高25.3%。これでテコ入れも期待薄か?
95 96
第17週『常子、花山と断絶する』
97

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