仰げば尊し (第2話/初回15分拡大・2016/7/24) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『仰げば尊し』(公式)
第2話/初回15分拡大『夢なんてダッセエ!落ちこぼれの逆襲!!』の感想。
なお、原案:石川高子による小説『ブラバンキッズ・オデッセイ 野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の仕事』は未読。
樋熊(寺尾聰)は木藤良(真剣佑)や青島(村上虹郎)ら不良5人組を吹奏楽部に誘うが、相手にされない。だが、グループの安保(北村匠海)は樋熊の言葉に動かされていた。教頭の鮫島(升毅)は彼らが次に問題を起こしたら退学処分だと言うが、対する樋熊は、自分が吹奏楽部で木藤良らの面倒を見て、‘吹奏楽の甲子園’である全国大会に行くと宣言する。そんな時、卒業生・陣内(高畑裕太)が不良仲間を連れて学校に現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
既視感や古臭さと、今時の俳優たちの(アン)バランスさ
前回の感想にも書いた通り、熱血教師が無名の高校の吹奏楽部が日本一になるサクセスストーリーとして “だけ” 観ると、「夜回り先生、水谷修氏」の焼き直しではあるものの、それなりに仕上がってると思う。
しかし、「夜回り先生」が世に知られるようになったのも1998年、今から18年も前の話。そして、本作で描かれる不良高校生たちのやってることを含めた描写や、学校や世間の描写が、一時代前の感じがどうしても気になってしょうがない。逆に、2015年らしさは意図的に排除しているように思うし。
ただ、この辺は、原作が1980年代と言う部分に敬意を払っていると考えれば、そして、いつの時代にも当てはまる作風を目指していると考えれば、納得できないこともない。あとは、この既視感なり古臭さと、今時の俳優さんたちの(アン)バランスは好みの問題だろう。
なぜ「吹奏楽部」と「不良5人組」を並行に描かない?
一時代前の雰囲気よりも気になったのが、肝心の「音楽」や「吹奏楽部」についての描写が少なく、「不良5人組」の映像ばかりが目立つことだ。これ、そもそも本体?の美崎高校吹奏楽部自体が初心者ばかりでヘタクソな集まりで、それを立て直そうって話だったはず。
なのに、樋熊(寺尾聰)の吹奏楽部への演奏指導などよりも、「不良5人組」の再生や更生に重きが置かれ過ぎ。確かに非常勤教師とは言え熱血教師が「不良」の立て直しに尽力するのは自然な流れだが、音楽が描かれなさ過ぎる。普通に、「吹奏楽部」と「不良5人組」を並行に描くだけで良いのに。
最大の違和感は、「不良5人組」の一部の学生の描き方が不自然なこと。正直言っちゃうと、太賀さん以外は演技力はまだまだ未知数。そこにここまで注力してしまうから、全体のバランスが崩れちゃうし、肝心の「吹奏楽部の再生」が引き伸ばしされてるように思ってしまう。大人の事情で物語を捻じ曲げるのは反対だ。
あとがき
うーん、どうしてここまで「不良5人組」の再生と更生をメインに描くんでしょう?「荒廃した高校」の描写の一環だとは思いますが、普通の「吹奏楽部」が描かれなさ過ぎです。
次回以降も見てみますが、感想の記事は今回を最後にします。きっと、ポジティブな感想は書けないと思うので。継続視聴の皆さん、楽しんで下さい。
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ブラバンキッズ・オデッセイ 野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の仕事
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【これまでの感想】
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