侠飯~おとこめし~ (第2話・2016/7/22) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『侠飯~おとこめし~』(公式)
第2話『ガツンとくる濃厚中華の侠飯』ラテ欄『ガツンとくる中華!焦がし醤油チャーハン&軟骨入り激ウマ餃子決め手は“大蒜”!?』の感想。
原作:福澤徹三による小説『侠飯~おとこめし~』シリーズは未読。
柳刃(生瀬勝久)は、一向に良太(柄本時生)のアパートから出て行く気配を見せない。春菜(内田理央)ら友人たちから家へ行きたいと言われた良太は、柳刃らがいることを知られたくないので、かたくなに拒否。その様子を春菜たちはますます怪しむ。柳刃から夕飯の買い物を命じられた良太は、メモに書かれた「大蒜」が読めず焦る。スーパーで偶然、良太と会った春菜は、メモが男性の書いた文字なのを見て、あらぬ想像を始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
朝ドラも見習ってほしい、秀逸なアバンタイトル
第2話の脚本は、第1話と代わりオリジナルビデオ作品を多く手掛ける清水匡氏。演出は、第1話と同じ榊英雄氏。
小気味の良い「前回のあらすじ」で始まった第2話。音の付け方、無音と柳刃(生瀬勝久)の台詞のタイミング、必要最小限のカット割り。こんなにピシッと締まりまくった秀逸な「前回のあらすじ」は久しぶりだ。そして、たった1枚の「買い物メモ」で恐怖とサスペンスの始まりを予感させるアバンタイトル。
この位の良く出来たアバンタイトルを見せられると、本編への期待も高まる。現行の朝ドラのアバンも是非とも見習ってほしい。
3つの「不思議さ」がある
前回の感想では、本作には3つの「新鮮さ」があると書いた。今回は本作の3つの「不思議さ」について書いてみる。1つは、反社会勢力、所謂ヤクザそれも組長が主人公だけに「任侠モノ」になるのは当然と言えば当然なのだが、なぜか “人のぬくもり” を感じること。
2つ目は、普通のドラマなら間違いなく気になる良太(柄本時生)の箸使いや食のマナーの悪さが、良太の設定とピッタリ合っていて、むしろ良い演出(演技)に見えること。
そして3つ目は、生瀬勝久さんの名演技で、柳刃組組長・柳刃竜一が私の目の前にいるのに、生瀬さんが餃子を作っている様子がチラリと見え隠れして、それが違和感にならず柳刃の “真剣さ” に重なること。これ、演技と演出が絶妙なさじ加減になってる証拠。「食」がテーマの本作だから、さじ加減こそ重要なのだ。
あとがき
脚本家は変わりましたが、全体の作風は変わりませんでした。ヤクザの組長が料理を通して人生訓を説いていくと言う本作の “芯” はぶれなくて良かったです。そして、ラストをコミカルに括るのも、主題歌を活かす意味でも上手い作戦。
色気で掴んで、硬派に進んで、人生を教わって、笑ってさわやかに終了。いいね、このドラマ。多くの人に観て欲しいです。
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【これまでの感想】
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