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とと姉ちゃん (第88回・7/14) 感想

※あとがきに追記あり(2016/7/14 12:34)
連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第15週『常子、花山の過去を知る』『第88回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


常子(高畑充希)はがく然とする。君子(木村多江)たちが花山(唐沢寿明)を天井の修理に来た大工だと勘違いしてしまったのだ。その日、花山は学生時代の友人から開発事業に誘われ、「女の人の役に立つ雑誌を作りたい」といった常子の言葉がよぎる。このまま編集の道に戻らないでいいのか自問する花山。翌日、常子は財布を届けてくれたお礼と大工と間違えてしまったおわびに、三度喫茶店を訪ねると、花山から予期せぬ言葉が来て…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

脚本家、笑えないコントで前半を潰す

それにしても、前回の終盤でネタ振りして、今回のアバンタイトルから主題歌明けまで延々と花山(唐沢寿明)を大工に間違えるコントを続ける意味ってあるのだろうか。そして、常子(高畑充希)が花山と気づくのが7分20秒。ここまで全く不要。無駄。いや、むしろ君子(木村多江)と美子(杉咲花)の好感度がまた下がっただけ。ホント、何やってんの?

鞠子と美子、自らの利益のためなら頭を下げる

不思議でしょうがない。なぜ、昼間に花山に大変な失礼をしたことを認識した常子と君子と美子が即刻に花山のところに謝罪に行くような脚本を書かないのかが。それも、夜になり鞠子(相楽樹)が加わってもウジウジと悔やんでるだけ。

その上、全く必要性の無い花山家の夜のシーンをインサートして、ついに一晩明かしちゃった。その上、鞠子と美子は自分たちの雑誌を売るためだけに何度も頭を下げるシーンをまで挿入。そして、自分たちの利益になることに協力した人には感謝をするくだりまで入れちゃうセンス。いや、もう悪趣味と言って良いかも?

常子、午後まで謝罪せず

そして、本編の12分過ぎ。映像的に常子の後ろの梯子への日差しの角度を見るとお天道様はかなり頭の上にあるから、10時~14時頃の設定だろう。だが、カフェ店内では片づけをしていたから、ランチタイムが終わった午後の時間帯だ。おいおい、常子よ。午後まで何やってたんだ。

常子、高飛車のまま花山にゴネて捻じ込む

そして、あっと言う間に終わった謝罪シーンと同時に、唐突に訪れた花山の快諾のシーン。おいおい、ここ、本作の全体構成上で相当重要なシーンで無いのか?常子の雑誌づくりがいよいよ “おままごとレベル” から “プロの仕事” に転換していくことを提示するある意味のクライマックス。そう、感動のシーンのはずだ。

なのに、超好意的に理解しようとしても、常子が高飛車な態度のまま花山をゴネて捻じ込んだようにしか見えない。花山がいい人で、またいつものように運の良さで花山を手に入れたようにしか見えてこない。どうして、こんな描写で大切なシーンを描くのか、もう理解できない…

小橋家、私からの好感度がこれでもかと下がる

この「花山をKT出版に引き入れる」くだりで、完全に常子だけでなく小橋家4人の好感度が完全に地に堕ちたと言っても良いと思う。本来なら当日に謝罪に行くべきだし、君子と美子を連れて常子が謝ることで、「とと姉ちゃん」らしさや、常子の行動力や優しさを描けるのに、脚本家はそれら全部の逆をやった。

そうなると、視聴者はこう思うと想像出来ないのか。仕事もしていない暇な君子と美子は何やってんだ?君子は母親として「まずは謝罪」と言うべきでないのか?そして、私はこう思った。「第1話の冒頭の常子の発言は何だったんだ!?」って。それがこれだ。

NHK、第1回の冒頭の常子の台詞を忘れる

常子「電話?電話でお願いしたの?それじゃダメよ。
   人に何かお願いする時は、直接会って話さなきゃ」

記念すべき第1話の冒頭1分強(この直後から子ども時代に入っていく)で登場する、既に出版社でバリバリ仕事をしている “未来の常子” が発するこの台詞。本作のヒロインがどう言う人物で、ドラマがどう言う方向に進むのか、そして、大橋鎭子さんをどうアレンジして描くのかを期待させた重要な “ツカミ” の台詞だ。

そのことを、脚本家は、常子は、忘れたと言うのか。とにかく、どうしてここまでヒロインやその家族の好感度を下げるような脚本や演出、言わせてもらえば演技しか出来ないのか。このまま続けば、不快にも思うし嫌悪感も抱くことになる。早く常子たちに “人間らしい心” を宿して応援させてほしい…

あとがき

正直、今回の15分は観たくなかった。あんなざっくりとした感じで、一世を風靡した雑誌を創刊した大橋鎭子さんと「魂のパートナー」となる天才編集者・花山伊佐次さんのタッグが実現するくだりを見せられるなら。NHKさん、お願いします。どうか視聴者の方を向いて作品を作って下さい。

【追記 2016/7/14 12:34】
勢いで書いたので、ちょっと補足。上で「全く必要性の無い花山家の夜のシーン」と書きましたが、全く必要性の無いと言うのは、あくまで時間経過のためにここに挿入する必要性が全く無いって意味です。まあ、これがあって、「お金」から「快諾」に繋げようと言う脚本家の意図はあったと思います。挿入箇所が違うなと思いました、と言うことです。

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』 85 86 87

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NHK朝ドラ【とと姉ちゃん】 第88回 感想

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とと姉ちゃん 第88回

内容小橋家を訪ねた花山(唐沢寿明)だったが、君子(木村多江)に勘違いされたのをきっかけに。。。。 敬称略 もう、どうでも良いです。 どれだけ好意的に見ても、 常子、小橋家の面々が“良い人”に見えず。 ただの、自分勝手な。。。。自分本位の人間にしか見えない。
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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