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とと姉ちゃん (第85回・7/11) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第15週『常子、花山の過去を知る』『第85回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


常子(高畑充希)たちが作った「スタアの装ひ」。最初こそ完売したものの、類似品が闇市に出回り、増版は大量に売れ残ってしまう。失敗の原因を探るため、常子はかつて挿絵をもらった花山(唐沢寿明)を訪ねる。妻の三枝子(奥貫薫)は優しいが、肝心の花山はダメ出しばかり。しかし、その全てが的確な指摘で、常子は深い感銘を受ける。聞けば業界で知らないものはいない程の才能があるにも関わらず、ペンを折ったというのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今が "何年何月か?" ってことよりも大事なことがある

週の始めからスタッフへの陳情なのだが、今回のアバンタイトルでも「昭和二十一年 七月」のテロップが挿入されていたが、だから何だと言うのだ。これ私には何の意味もないから、「常子と花山の初対面から五年後…」と語りと合わせた表現に変えて貰えないだろうか。台詞に盛り込まれても聞き流してしまうから。

それに、季節感もないし、常子(高畑充希)についてはメイクや演技で年齢も未だよくわからないのだから、せめてエピソードの前後関係がわかりやすい時間経過の表現を丁寧にやって欲しい。

脚本家が自虐ネタなら、私は突っ込ませて頂く

花山「何を見せたいんだ?(中略)
   テーマは何だ?
   どの頁も似たような割り付けで飽き飽きする。
   紙も劣悪で手触りも悪い。
   こんなものに七円払うなら、
   チリ紙を百枚買うことを勧めるね。
   そもそも君は読者を想像出来ていない」

これ、5年ぶりの常子と花山(唐沢寿明)の再会シーンで、花山が『スタアの装ひ』を評価する台詞だ。ついに脚本家も自虐ネタに走ったのか?では、私も花山を見習って一言。

「本作は何を描きたんだ? テーマは何だ? 毎週似たように騒動が起きて経過が無くて結果だけ見せられるだけで飽き飽きする。脚本も演出も劣悪で観終えた後味も悪い。こんな作品を世に出すNHKに月1,200円以上払うなら、600円足して劇場で名作映画を観ることを勧めるね。そもそもNHKは視聴者を想像出来ていない」と。

喫茶店のシーンで、再びヒロインの好感度が急降下

それにしても、5年ぶりの再会の翌日の『珈琲 巴里』でのシーンのやり取りで、また私のヒロインへの好感度がグーンと下がった。

私の解釈が正しければ、だいぶ年下の常子が、今は休筆中だが出版業界では大先輩の花山にご指導を仰ぎ、出来ることなら資金も満足で無い自らの『KT出版』にご協力願うくだりだと思うが、何人の視聴者にそう映ったろうか。

「私は客です」で始まる今回のエピソード。出版社の若き社長として必死に有能な人材を採用しようと花山に食らい付き、男勝りの行動力と歯に衣着せぬはっきりとした物言いで、これまでと同様にリーダーシップを発揮しているヒロインを応援して下さいってことなんだと思う。

そして、休筆している花山の理由は何なのか? 誘いを断り続ける花山は、何をきっかけに常子らと雑誌づくりを始めるのか? サブタイトル『常子、花山の過去を知る』の一週間を乞うご期待! とでも言いたいのだろうが…

無礼で高飛車な女が「暮しの手帖」を作る話で良いの?

しかし、実際のテレビに映った映像は、高飛車な小娘が頭の良さそうな年上男性に無礼千万な振る舞いで「いいからうちへ来い」と言わんばかり。上から目線だしタメ口だし。これ、やはり常子自身がどう言う人物像か未だに描かれていないから、こう見えてしまう。そして、どんどん下がるヒロインへの好感度。

このような常子の好感度を下げる描写ばかり続くと、本当に描くべきことが訪れた時に完全に崩壊すると思う。だって、こんな無礼で高飛車で先の読めずに運だけが頼りでちょっと金だけはあるみたいな女性が創る雑誌が、大ヒットしてその名を遺すなんて、全くリアリティーがない。

あとがき

これまでも、多くの全く興味の無い脇役の事情を掘り下げて、更に使い捨ててきましたよね。つい最近では、綾(阿部純子)とお竜(志田未来)。流石に、花山は使い捨てキャラではないでしょうが、正直今は花山の過去なんてどうでも良いです。私が知りたいのは、花山の過去ではなく、常子の人物設定。

このまま、無礼で高飛車で先の読めずに運だけが頼りでちょっと金だけはあるみたいな女性で良いんですか?

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【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
大橋鎭子と花森安治 美しき日本人 (PHP文庫)
大橋鎭子と花森安治 戦後日本の「くらし」を創ったふたり (中経の文庫)
花森安治のデザイン
花森安治伝: 日本の暮しをかえた男 (新潮文庫)
花森安治 増補新版: 美しい「暮し」の創始者 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)


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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76 77 78
第14週『常子、出版社を起こす』
79 80 81 82 83 84
とと姉ちゃん あの第82話で「連続20%超え」が途切れたそうだ
第15週『常子、花山の過去を知る』

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コメント

No title

痛快な切り返し、スカッとしました!!

Re: No title

☆ストライプ・ママさん
コメントありがとうございます。

あんなこと言われっ放しでいられませんよね。
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トラックバック

茄子・珈琲・一輪挿し>『とと姉ちゃん』第85話

ミッチーと常子が話すシーン 何か唐突な印象を受けたのは私だけ? そりゃあ一応 花山さんに当たってみることを勧めたのは ミッチーなわけだけど そんなの、いつもなら 台詞一言もしくはナレーションで 簡単にスルーしちゃうところじゃない? やっぱ ミッチーは客寄せパンダ的役割? ま、私的にもミッチーで目を浄化したいから 需要には合っている>ぉ …ひじゅにで...

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とと姉ちゃん 第85回

『常子、花山の過去を知る』内容大量に売れ残った雑誌。常子(高畑充希)は、五反田(及川光博)の助言で、花山伊佐次(唐沢寿明)のもとを訪ねる。そして、失敗した原因を尋ねたところ。。。。。 敬称略 “テーマは、何だ!” これ、なに? 自虐ネタ?

NHK朝ドラ【とと姉ちゃん】 第85回 感想

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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