神の舌を持つ男 (第1話/初回15分拡大・2016/7/8) 感想

TBSテレビ系・金曜ドラマ『神の舌を持つ男』(公式)
第1話/初回15分拡大『螢の秘湯に怪死体!!絶対舌感が完全犯罪のトリックを打ち砕く』の感想。
蘭丸(向井理)は舌に乗せた物の成分を瞬時に解析できる‘絶対舌感’の持ち主。流しの温泉芸者・ミヤビに恋する蘭丸は古物商・光(木村文乃)、知り合った寛治(佐藤二朗)と共に彼女を捜す旅をしていた。栃木の温泉宿に出向いた3人は、ミヤビをあと一歩のところで見失う。無一文の彼らは、女将・美鈴(片平なぎさ)に頼み、蘭丸が客の背中を流す‘三助’として働くことを条件に宿泊。そんな時、近くの川で遺体が発見される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
普通は、"脚本が骨格で演出が肉付け"って構造なのだが
脚本が櫻井武晴氏で、演出が堤幸彦氏。従って、映像的なノリは、『TRICK』のまま。と言うか、久し振りに『TRICK』そっくり仕上げ。そこに、櫻井氏のミステリーが乗っかってるって感じ。要は、脚本が骨格で演出が肉付けって構造が普通なのに、本作はまず外観ありきで、骨組みを中にねじ込んだって雰囲気。
原因は、チーフ・プロデューサーの植田博樹氏か?
なんで、こんな構造になってるのかスタッフを見たら原因判明。チーフ・プロデューサーが植田博樹氏だった。植田氏と言えば、『劇場版 SPEC~天~(2012年)』以降のテレビドラマも映画もギャグや小ネタに走り過ぎて、登場人物の内面の深いところを描くのが疎かになってしまった作品が多い人。
ぎりぎり良かったのが、ドラマ版の『ATARU(2012年)』まで。それ以降の『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~(2013年)』『家族狩り(2014年)』『まっしろ(2015年)』はほぼその類い。3年ぶりの『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます?(2015年)』で演出の堤幸彦氏と組んで、良くなったと思ったのだが。
予想通りに、好き嫌いが分かれる作風
メインの3人の登場人物を超個性的にするために、かなりの役作りと演技指導で表面的な装飾を施してはいるが、それが第1話からちょっとやり過ぎて、やはり個々の人間が見えてこない。なのに、物語は別にどんどん進んじゃうから、多くの人は置いてけぼり状態になったはず。もちろん、私がそれ。
やはり、予想通りに好き嫌いが分かれる作風だと思う。好きな人ならギャグや小ネタとストーリーがぶつからずに両方楽しめると思えるだろうが、苦手な人にはギャグや小ネタや過剰な演技の印象にストーリーが隠れて、全体的に面白いのかどうかわからない、そう思うのではないだろうか。そして、私はどちらかと言えば後者である。
あとがき
脚本家、演出家、俳優陣の3つはとても個性的なメンバーで揃ってるのに、面白かったのかどうか微妙な仕上がりでした。終盤の謎解きの10分は良い雰囲気でしたので、次回に期待したいと思います。おっと、『ヤメゴク』の第1話ゲストにも登場したコントユニット「怪物ランド」の赤星昇一郎さんが良かったです…
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TBSドラマ「神の舌を持つ男」主題歌:女は抱かれて鮎になる/坂本冬美
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