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とと姉ちゃん (第77回・7/1) 感想

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連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第13週『常子、防空演習にいそしむ』『第77回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


東京に大規模な空襲があった翌日、焼け出された人々の中に常子(高畑充希)はお竜(志田未来)を見かける。お竜は去年の空襲で父親を亡くし、年の近い仲間を兵隊に取られ、女手一つで幼い妹たちの面倒を見ていた。自宅に招き、食事をともにする常子。それまでの張り詰めていた緊張が溶ける。ふと、戦争が終わったら何がしたいかという話題になり、常子は思わず「女性が自由にやりたいことを実現できる雑誌を作りたい」と口にする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

志田未来さんも、お気の毒…

まず、一言。志田未来さんも気の毒じゃのう。ドラマ『信長のシェフ』での “夏” の焼き直しみたいな陳腐な役柄で、再登場とは。本作は基本的に「連続性の無い騒動」と「使い捨てキャラ」がお約束なのに、こんな嘘くさい戦中のシーンに駆り出されるとは、お気の毒としか言いようがない。

なぜ、今さらお竜を再登場させたのか?

それにしても、このお竜(志田未来)の再登場って必要なのか?何のためにわざわざこの時点に挿入したんだろう?正直、志田未来さんの好演と “べらんめえ調” がハマってるから観ていられるようなもの。言っちゃ悪いが、これまでの「使い捨てキャラ」の中では一番と言って良い位の「通りすがりキャラ」でしかない。

その程度の影の薄い登場人物を15分間も起用して、お竜にだらだらと「戦争の悲惨さ」を語らせた上に、常子(高畑充希)の将来像まで引き出させる。そして、ラストの語りで、「この時、お竜と語り合ったことこそが、戦後の常子を大きく動かすことになるのです」ときっちりフラグ立て。なに?この雑なフラグは?

隈井や清や花山伊佐次で、良かったのに…

どうせ再登場させるなら、本作のブツ切れの印象を少しでも和らげるために、隈井(片岡鶴太郎)や清(大野拓朗)、それこそご無沙汰してる花山伊佐次(唐沢寿明)を登場させて、一気に「暮しの手帖」の物語へ舵を切っても良いと思う。なぜ、そうせずにお竜にしたのだろう。

何を描かれても、悪いことにしか見えなくなってる

超好意的に考えて、前述のように戦争中の女性たちの暮らしの苦労や悲惨さを常子とお竜で描くとしても、お竜は戦火の中の生き延びてきたようなボサボサの髪にボロの洋服なのに、一方の小橋家は洗濯済みのきれいな服を着て髪も整えて、お汁でおもてなし出来るレベルでは、上流階級と貧困層にしか見えない。

それに、夜中のシーンで良い感じにお竜が戦争や自分たちの境遇を語り終わった時の、常子の焦点ボケのキョトンとした表情って何を意味してるのか?同情する訳でも無く共感する訳でも無く、これで不幸話は終わり?と言わんばかりにしか見えなくなってる。そう、もう悪いようにしか見えないのだ。

もはや、大橋鎭子さんがモデルの話になってない

それにしても、今まで夢なんて語ったことは無いようなお気楽で楽観的な小橋家の面々が、たった一度だけの通りすがりのお竜に、それも順番に夢を語るって???それも母と妹たちでとと姉の夢のプレゼンを後押しって。違和感の大きさにも程がある。まあ、夢を語ったのは常子でなく、語りの檀ふみさんなのだが。

昨日の「拍手コメントへ返信」のかえるさんへの回答に詳しく書いたのでここでは省略するが、大橋鎭子さんがモデルになんて次元で無くなったのは言うまでもない。だって、何となく入社した出版社の男連中が出征したから、その後釜に入るみたいに、雑誌編集へ流れ込むのだから。

あとがき

うーん、何を描いても悪いようにしか見えなくなってきてますね。その理由は簡単なんですよ。「騒動至上主義」でも「連続性のないエピソード群」でも「使い捨てキャラ」でもありません。常子の事ある毎に言う決め台詞的な言葉が、お気楽で楽観的な人の “愚痴やぼやきや言いがかり” に聞こえるからです。

それはなぜか?常子がどう言う人物か全く描かれていないからです。小橋家の家訓や常子自身の決め事はあくまで外的なもの。常子の内面が全く描かれていないから、常子の発言が例え正論であったとしても、“愚痴やぼやきや言いがかり” にしか見えないのです。本来は “芯のある主張” に見えなくてはいけないのに。

何か面倒になってきました。今日も整合性のない話のオンパレードでしたが、これだけ “戦争” を描いてるつもりなら、お竜の子供たちと遊ぶシーンで、常子たちが組合長の三宅(有薗芳記)に目を気にしてる描写を入れてこそ “戦争” なのです。一服の清涼剤みたいに描くのは間違ってます。そして、本作はこれの連続。もうどうしようもないような…

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71 72
第13週『常子、防空演習にいそしむ』
73 74 75 76

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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