とと姉ちゃん (第72回・6/25) 感想
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NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』『第72回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
滝子(大地真央)は、清(大野拓朗)に青柳の看板を下ろすと宣言する。晩節を汚す前に身を引くという滝子に、隈井(片岡鶴太郎)は自分も着いて行くと告げる。離れるのは嫌だと抵抗する美子(杉咲花)。戦争が終われば深川に戻って青柳を始めると説得する滝子。そのまなざしを見て、常子(高畑充希)は全てを悟る。一か月後、青柳商店の看板が外される。常子は去っていく滝子の姿を目に焼き付け、新居で家族を守る誓いを新たにする
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
思い入れのない青柳商店が店じまいしても何も感じない
かなり強引だが、何とか感動の物語に持ち込もうとしてるのは分かる。大地真央さんの存在感と演技が、それを大きくバックアップしてるのも認める。しかし、私にとって「青柳商店」が200年続いていようが深川一の老舗材木屋だろうが、大した思い入れはない。
だって、「森田屋」の方が遥かに露出が多いし、つまらないながらもエピソードがたくさんあったから、思い入れがあるとは言わないが、馴染みがあるのはむしろ「森田屋」だからだ。
なぜ青柳商店を森田屋以上に描かなかったのか?
私にとっての「青柳商店」は、君子(木村多江)にとって都合の良い寄生先であり、常子(高畑充希)の都合の良い金づる程度の存在でしかない。ヒロインが世話になった場所、それも肉親がいる「青柳商店」が「森田屋」より印象的でないのは、本作の『騒動至上主義』の弊害に、他ならない。
サブタイトルをここまで蔑ろにしてまで「青柳商店」の顛末を描くのなら、「森田屋」以上に「青柳商店」を印象的なエピソードで飾る必要があったのだ。最初にざーっとサブタイトルだけ決めておいて、あとは都度都度面白そうな話を書いているからこうなるのだと思う。
「内容がひどい割に高視聴率」が正しい報道では?
世間では、本作の高視聴率の報道が賑やかだが、私の知るネットでの評判は「内容がひどい割に高視聴率」ってこと。結局、NHKのマスコミ操作が上手く行っているだけだと思う。そんなこと、恥ずかしくないのだろうか。
あとがき
劇中の台詞ではありませんが、ひと芝居どころか、この一週間ほぼ毎日が『大地真央大劇場』だった第12週。もはや、サブタイトル詐欺としか言いようがありません。そして、ヒロイン常子の存在感の薄さと必要性の無さは、完全に朝ドラとは言えないレベルだと思います。この点に於いては『まれ』を越えてるかも?
それにしても、いつになったら「暮しの手帖」が出てくるのでしょう?『赤毛のアン』の日本語翻訳者である村岡花子の半生を原案にした『花子とアン』で「赤毛のアン」の翻訳は最後の2週くらいでした。まさか「本」を題材にした朝ドラの例に漏れず、「暮らしの手帖」はラスト一ヶ月過ぎになってからでしようか。
そう言えば、学費の返済はどうなったのでしょう?目黒へ引っ越したら、とっくに返済済みの体で始まるのかな。また1つ連続性が失われる…
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
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第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』
67 68 69 70 71