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とと姉ちゃん (第67回・6/20) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』『第67回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


偶然、出版会社に就職した常子(高畑充希)は、編集長の谷(山口智充)や記者の五反田(及川光博)に、一から雑誌作りを教わることに。編集会議で、男女関係なく自分の考えを出せという谷の考えに、常子は深い感銘を受ける。一方、青柳商店は経営難から規模を縮小、滝子(大地真央)は心労がたたり、寝込む日が続いていた。寂しさもあり、常子は空き家となった森田屋の前を通る。そこに、綾(阿部純子)からの手紙が届けられて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

どうしてこの脚本家は、基本設定を後出しに?

今回の感想も、前回同様の「もう、真面目に感想を書いてる次元でも、改善策を提案する事態でも無いような気がする」で始めたい。そんな気分とは雲泥の差の梅雨の合間の千葉県の青空を感じながら、感想を綴ってみる…

とにかく、どうしてこの脚本家は基本設定を後出しにするんだろう?以前の鳥巣商事もそうだった。男尊女卑の男性社員とタイピストの女子社員がいがみ合ってるだけで、文具会社であることはしばらくして判明した。

そして、今回の甲東出版もどんな本を出版しどの程度の規模の会社なのかよくわからぬまま、いきなり常子(高畑充希)に校正と割り付け作業を命じるところから始まっちゃう。編集会議も何について会議を開いているのも全く見えてこない状態で、「君の意見」と突然のネタ振り。

普通のドラマなら、「さあ、常子はどんな意見や企画を提案するんだろう?」と想像して楽しいはずなのだが、何せ常子の出版への思い入れもこの会社の立ち位置も全く知らされていないのだから、手探りする訳にもいかない。従って、滝子(大地真央)の都合の良いアイデア提供のように、小出しにされる情報をこちらの脳内で順序立てて好意的に再構成するしかない。これが脚本と言えるのだろうか。

こんな貧弱な想像力のヒロインが「暮しの手帖」を?

「誰もが読んで面白い雑誌」とか「絶対に売れる雑誌」ならともかく、「人の役に立つ雑誌」と言う常子の提案だが、私はそれなりに具体的だと思うが、編集長には抽象的に聞こえるらしい。そもそも、新入社員のこの程度の提案すら今まで会議に挙がらなかった、この会社の資質を疑うエピソードになってるだけなのだが。

それでも、このまま出版社の話で「暮しの手帖」まで一気にゴリ押しすれば良いものを、今度は「悩み」ですべての登場人物を因数分解し始めた。言い換えれば、「悩み」で括って一人ずつを描くってこと。こんなことやってるからダラダラした印象が加速する。

その上、誰が見ても郵便屋さんが閉店中の店の前で訪ねて来たら、かなりのおバカさんでない限り、聞きたいことは察するはず。この程度の貧弱な想像力しか持ち合わせないヒロインが、この先「暮しの手帖」のきめ細かな内容や丁寧な文章を表現する大人の女性に成長する物語に耐えうるのだろうか。もはや絶望的な様な…

あとがき

完全に、物語や登場人物、設定などは「語り」にお任せして、とっとと演出と編集で進めていく路線変更をしたのでしょうか。かなり強引ではありますが、あと僅かで全156話の半分になるこの時点で、常子をメインに絞り込みそうな雰囲気は伝わりました。

まっ、戦争だ不景気だとどんどん人払いをしているから、必然的に常子の出番が増えてるだけとも言えますけれど。とにかく、小橋常子を、高畑充希さんを魅力的な人に描く努力をもっともっとした方が良いです。このままでは作品もヒロインもそれを演じた女優まで、嫌悪感だらけになった『まれ』の二の舞は確実になってしまうとおもいます。

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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49 50 51 52 53 54
第10週『常子、プロポーズされる』
55 56 57 58 59 60
第11週『常子、失業する』
61 62 63 64 65 66
第12週『常子、花山伊佐次と出会う』

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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