ゆとりですがなにか (第10話/最終回・2016/6/19) 感想

日テレ系・新日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』(公式)
第10話/最終回『思春期の新郎新婦…俺に一発殴らせろ!』の感想。
結婚式の1週間前。正和(岡田将生)は茜(安藤サクラ)から衝撃的な告白をされぼうぜん。悩んだ揚げ句、早川(手塚とおる)を訪ねたものの、割り切れぬ思いが残る。そのころ、茜はことの経緯を山路(松坂桃李)に明かしていた。一方、ユカ(瑛蓮)と子どもが戻らず、一人暮らしのまりぶ(柳楽優弥)は、本格的に受験勉強に取り組むことに。そして、山路は「性教育」の授業に臨む。迎えた挙式当日、正和は誰もが予想しなかった行動に出る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
最終回だから…と、期待し過ぎたか?
これまでが良かっただけに、最終回に期待し過ぎたのだろうか。劇中の時間軸がいじられていることもあり、流石に個々のエピソードが細切れになり過ぎてになってしまったように思う。どうして、第9話までのように秀逸な群像劇として、敢えてのゴチャゴチャ感がゆとりらしくて良かったのに残念。
クドカン脚本を料理する演出家の手腕が問われた作品
ただ、山路(松坂桃李)の性教育の授業と、正和(岡田将生)と茜(安藤サクラ)の結婚をリンクさせて展開していく宮藤官九郎氏の脚本は、いつものように台詞が生き生きしてるし、人間の素性がちゃんと描かれており面白かった。
しかし、最終回のこの虚しさは、メインの3人の男の演出的な描き方が問題だと思う。同時進行風にマルチに描いてゆとりの混迷さや迷走具合を醸し出したいのだとは思うが、結果的にはブツ切れの印象が強い。やはりクドカンの脚本を料理する演出家は “クドカンらしさ” と分かり易さの絶妙なバランスの良い地点を最終回のラストカットまで模索し続けないといけないと思う。
山路のホテルでのシーンの意味が分からなかった
唯一、意味が分からなかったのが、序盤で山路がホテルにいるシーン。最初は 山路のクラスの生徒で学習障害(LD)を持つ転校生・大悟の母で夜勤の看護師をしているシングルマザー若山奈々江(石橋けい)に抱き付かれて押し倒す。
そして事後的なカットになると相手の女が元教育実習生の佐倉悦子(吉岡里帆)になってるところ。山路の着てるシャツが同じだから、予習目的で2人にお願いしたが失敗したって解釈でいいのだろうか?
あとがき
なんか、第1,2話あたりの群像劇で登場人物の個性が沈んでしまった頃に、若干戻ってしまった感じが否めませんでした。どうして、最終回だけこう言う演出になったのでしょう?第4話から第9話のドラマとしての面白さは称賛に値するだけに、最終回だけが残念な仕上がりでした。
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