とと姉ちゃん (第53回・6/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第9週『常子、初任給をもらう』『第53回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
初任給を得て、常子(高畑充希)は滝子(大地真央)に「名実ともに一家の大黒柱となった」と言われる。仏前に給料袋を供え、竹蔵(西島秀俊)に報告する君子(木村多江)。常子はこの機会に、ととが作った家訓「月に一度皆でお出かけをする」を復活させたいと申し出る。そして、一年がたち、昭和13年4月。鞠子(相楽樹)は大学に無事合格を果たし、美子(杉咲花)も女学生に。三姉妹はそれぞれ新たな道を歩き始めることになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回も、鶴の一声で…
前回と同じで、今回もまつ(秋野暢子)の一声で、小橋家だけですき焼きを楽しむのもどうかと思うが、もうこのパターンしかないのだからしょうがない。
常子の金銭感覚、小橋家の経済事情が全くわからない
それにしても、常子(高畑充希)が初任給で森田屋のみんなとすき焼きを食べたいと大量の生肉を買ってくるエピソードや、前回での武蔵(坂口健太郎)との甘味屋での話もそうだが、強引にだが前回に常子が「とと姉ちゃん」となり「大黒柱」となった割に、常子の金銭感覚、平らかに言えば無駄遣いがとても気になる。
一家を支える、家計を支えるのが「家長」であり「とと」であり「とと代わり」だと思う。確かに常子や鞠子(相楽樹)が内職を手伝っていた(今もしているのか描かれないが)が、基本的に家計を支えてきたのは、森田屋で働くかか(=母)・君子(木村多江)だ。そして、今回やっともう1つの収入源が増えただけの話。
まだまだ教育費もかかる鞠子や育ち盛りの美子がいるのに、全く倹約生活をしているように見えない。とととの約束の「月に1度のおでかけ」は倹約生活の中での一粒の幸せでないと、意味が違ってくると思う。この15分間だけ見たら、小橋家が間借り住まいをしているけれど経済的には意外と裕福な母子家庭にしか見えない。
これで良いのだろうか。そんな思いで見ていたら、なんと突然に1年後。美子役が杉咲花さんになってる。そして、その1年間に何があったか全く興味が湧かない物語で良いのだろうか。なんか、とんでもない方向に進んでいるような気がしてならない15分間だった。
あとがき
中身の無い15分の上に、唐突に1年間の時間経過。これ、完全に騒動の箇条書きになってますね。『まれ』化が益々加速しているようで、本当に残念。フィクションとは言え、大橋鎭子さんモチーフの朝ドラに期待していたのに…
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
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